釣りにゃんだろう

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釣り具は古いほどカッコ良い。

私は、釣り具は古いほどカッコ良いと思っているのですが、これって釣り人の中では、かなり少数派の意見なのでしょうか。

例えば、ロッドなら重たそうな古いガイドやリールシートが付いたものが雰囲気があって良いなと思いますが、大部分の釣り人はロッドの重量を気にして軽いロッドを欲しがります。

リールなんかでも、私はラージアーバーのフライリールは、見た目が渋くないので大嫌いですが、大部分の釣り人が軽くて巻きぐせがつきにくく便利だと使っています。

 

このように、ほとんどの釣り人は釣り具の雰囲気やルックスよりも、便利さなどの実用面を重視するようです。

これは、趣味の世界にしては、ちょっと珍しいことだと思います。

例えば、釣りと同じアウトドアの趣味である、キャンプなんかではどうでしょうか。
キャンプグッズには、わざわざ不便なことをする物が沢山あります。
石で火をつけたり、乾電池でライトはいくらでも点くのにランプを使ったり、カセットガスのコンロもあるのに炭や薪を使ったりと、わざわざ不便なことばかりします。

これは、便利さよりも雰囲気が重視されているからでしょうし、古いランプなんかの道具なんかも結構人気があります。

 

このように、趣味の世界には、不便なことを楽しむ余裕のようなものがあることが多いのではないでしょうか。

それなのに、釣り人は、とにかく効率良く魚を釣ることを考えてばかりいます。

釣り人がこうなってしまったのは、釣り具メーカーが長年ひたすら性能と効率を売りにして商品を売り続けてきたことに原因がありそうですが、それに乗っかってしまった釣り人側にも原因があったのかもしれません。

せっかく自然の中に居るのだから、ちょっとは不便さを楽しめば良いのにと私は思ってしまいますが、そんな心の余裕はそもそも持っていない人達が、釣り人には多いのかもしれませんね。