釣りには、様々な釣り糸の結び方(ノット)があり、それらを適材適所で使いこなすことができないと、なかなか良い結果を出すことはできません。
ですから、釣りの上手な人は、常に「もっと良いノットはないか」と考えて、新しいノットを覚えたり考えたりしているものです。
聞いたことがない結び方を耳にすれば、それがどのようなものなのか検証して、良さそうならば自分も取り入れる。
日頃から、このようなことをしている人も多いのではないでしょうか。
そういったことをしていて、よく遭遇する現象として、「聞いたことがないノットを調べてみたら、すでに知っているノットだった」というものがあります。
つまり、同じノットなのに名前が違ったということです。
このようなことがよく起こるのは、ノットの名前の付け方がめちゃくちゃだからです。
英語名をカタカナにしたもの。
適当にカタカナやアルファベットで英語っぽく名付けられた和製英語のようなもの。
昔からある日本語の名前のもの。
考え付いた人が自分の名前を付けたもの。
これらの名前を組み合わせたもの。
などなど、ノットの名付け方には法則がなく、各々が好き勝手に呼んでいたため、一つのノットに様々な名前があるような状態になってしまいました。
また、もっと困ったことに、「同じ名前のノットでも、方法が違う」ということもよくあります。
釣りというものは、個人が研究や工夫を繰り返していくものという性質上、ノットも人それぞれに結び方が微妙に違うことが多いのでしょう。
それが同じ名前でバラバラに発表されてしまうために、同じ名前でもやり方が違うなんてことになっているのだと思います。
釣り糸のノットは、このような状態なのですから、名前を聞いただけでは、実際にどのような結び方なのか分からないものだと言っても良いのではないでしょうか。
気になるノットがあった時などには、名前だけ聞いて分かったふりをせずに、実際に結び方の手順を確認して理解する必要があると思います。