フライフィッシングというやつは、様々な釣りの中でも特に準備に時間がかかるものの気がしてなりません。
まず、自分でフライを巻くとなると、かなり時間がかかります。
エサ釣りの仕掛け作りなんかも結構時間がかかるかもしれませんが、細かいフライを何十個も作るのに比べたら、それほど時間はかからないのではないでしょうか。
それにフライは作り始めたら、色々な種類を作りたくなってキリがないようなところがありますから、時間をかけようと思えばいくらでもかけられるものです。
それから、フライフィッシングには、実際に魚を釣りに行かなくても、近所の川などでタックルを持ってやらなくてはならないことがあります。
キャスティング練習したり、ラインのマッチ具合を試したりする作業です。
これも、やろうと思えばいくらでも時間をかけられるものでしょう。
このように、フライフィッシングは、釣りに行かなくても時間が必要になってくることが多いのです。
そう考えてみると、時間に余裕があって暇な人向きの釣りなのかもしれません。
もちろん、忙しい人でもなんとか時間を上手く使って楽しめるものでしょうが、本来はあまりセコセコした釣りではないのかもしれませんね。
「だから暇そうなシニアの人が多いのか」と思われるかもしれませんが、それはまたちょっと違うと、私は思いますね。
少し前にフライフィッシングがブームになった時期があって、その頃始めた沢山の人達が歳をとってきたからシニアが多いだけであって、歳をとって暇になったから始めたという人はあまりいないと思います。
そう考えてみると、日本でフライをやっている人の多くは、歳をとる前から時間に余裕があった人が多かったということなのかもしれません。
確かに、なんだか時間とお金に余裕があったような感じの人が多い気がしますし、そういった雰囲気があるのは、やはりフライフィッシングは暇つぶし的要素が大きいからなのではないでしょうか。
