以前、一緒に東南アジアに行って、ライギョの仲間のような魚を釣らないかと誘われたのですが、お断りしたことがあります。
そもそもがあまり興味がない魚種だったのもありますが、何よりも釣り場のロケーションに全く魅力を感じなかったからです。
釣りをするのはダム湖だそうで、そこでボートから釣るというのです。
その状況を聞いただけで私は、外国まで行ってダム湖で釣りするんかいと、拒否反応を示してしまいました。
ダム湖というものは、全くもって自然の環境ではありませんし、釣れる魚だって始めからその場所に居たものではないことが多いです。
どちらかと言えば、釣り堀や管理釣り場に近いものですし、そんな場所で釣りをしても心から自然の中で釣りをしたとは、私は思えないのです。
国内での釣りにしても、同じような魚が釣れるなら、ダム湖よりも自然湖や川の方が嬉しい気がしますし、どうしてもダム湖の魚は偽者のような気がしてしまいます。
そんな偽物の自然の中で偽者の魚を釣ることを、わざわざ外国まで行ってやるのは、余程お金と時間に余裕がない限り、私はやる気にはならないのでしょう。
どうも、自分は魚が釣れれば何でも良いわけでなく、自然の中で釣るということに拘り過ぎるところがあるようです。
こういったことに拘るようになってしまったのは、現代人として都市生活に慣れた反動なのでしょうか。
とにかく釣りにおいては、人工的なものが嫌いで仕方ないのです。
あまりこんなことに拘っていると、その内に釣りをする場所が無くなってしまいそうですから、もうちょっと柔軟に考えていかなくてはならないかもしれませんね。
