釣りにゃんだろう

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ミッチェル 300

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ミッチェル 300は、フランスのリールメーカー「mitchell」から1948年に発売され、2001年まで製造され続けた、スピニングリール界のレジェンドと呼んでも良い、超長寿リールです。
これだけ長い期間製造され続けたのは、このリールが、魚を釣るための基本的な機能を、しっかりと備えていたからではないでしょうか。
価格も高くなく、最高の普及品だったのでしょう。

今回は、その特徴を簡単に見ていきましょう。

 

8枚ギアと逆回転ローター

まず、このリールを初めて手にして違和感を覚えるのは、ハンドルを回すと、現在のリールとは逆の向きにローターが回ることです。

数分も使えば、すぐに慣れるのですが、現在ではなかなか見馴れないものです。

私は、機械について詳しくないので、下手なことは言えないのですが、これは、開発当時の技術的な問題で、8枚もギアを使っていることが、原因のようです。
時計か!?というくらい、ギアが組み込まれているので、巻き心地は今のリールと比べたら、当然話にならないレベルです。

しかし、私が入手した物は、よく使い込まれ、ギアが馴染んでいるためか、あまり気にならないくらいに、意外と滑らかな巻き心地です。
「使うほど良くなる」というのが、なんとも「趣味の道具」という感じがして、嬉しい物ではないでしょうか。

現在のリールは、買った時が性能のピークで、後は下降線を辿る精密機械のようなもので、数年で買い換えられてしまうことも多いことでしょう。

それに比べて、古いミッチェルなどのリールは、リールも自分も味が出て、ヨボヨボになるまで使えて、死んだら一緒に棺桶に入れてもらったり、孫の代まで使えるものです。

どちらが良いのかは、その人の趣味嗜好次第でしょうが、私はどう考えても、後者の方がクールだと思います。

 

世界初の完全平行巻き機構。

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1948年発売のリールで、ギャーっという巻き心地なのに、ラインを巻いてみると、驚くほど整然とスプールに巻かれています。
まるで、買ってきた新品のラインのスプールのように綺麗に巻かれています。(ちょっと言い過ぎか)

これは、なんと世界初の完全平行巻き機構を備えているからです。

「ただ古いわけではないのだな」と、ミッチェル驚異のメカニズムに唸らされるばかりです。

 

固定ラインガイド

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私の持っているリールのラインガイドは、なんと固定式です。ラインローラーなんて物は、そもそも付いていないのです。
ミッチェルも、70年代くらいから、ローラーガイドに変わりますが、初期のものは固定式でした。

私の子供の頃から、ラインローラーには、ボールベアリングが入っていて、クルクルと回るのが当たり前だったので、「これは大丈夫なのだろうか?」と、さすがに警戒せずにはいられませんでした。

しかし、実際に使ってみると、際立ってラインが痛むこともないですし、糸よれがヒドイということもありません。

この経験により、ろくに魚を釣らないくせに「ラインローラーがどうした」とか言ってる人達が、もう信じられなくなりました。
ミッチェル300は、あなたの凝り固まった既成概念を、ぶち壊してくれるリールでもあります。

 

足がでかい問題。

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ミッチェル300のリールの足は、今の一般的なリールよりも、少し長いです。日本で人気の308や408などの小型のモデルは、80年代に短く変更になりましたが、それまでは同じように長いです。

リングシートや古いスクリューシートや富士工業のDPS以外のリールシートのロッドだと、入らないために使用できないことがあるらしいです。
「らしい」というのは、そういった最近の凝ったリールシートのロッドを、私はあまり持っていないため、よく分からないからです。

どうしても、そういったロッドで使いたい場合は、足を削るなどの、荒業もあるらしいですが、ロッドを替えた方が早い気もします。

 

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見た目だけで言えば、私が持っているリールの中で、このリールが一番気に入っています。
しかし、3.8:1という低いギア比に慣れていないためか、なかなか釣果に恵まれません。何故かウグイばかり釣れたりします。

結局、ハイスピードのミッチェル410や、よく釣れるカーディナル44を使ってしまい、出番が減るばかりです。

そろそろ、もっと心に余裕を持って、この格好いいリールで、度肝を抜くような魚を釣ってみたいと思っていますが、結は局釣果を優先し、他のリールを使ってしまいます。
まだまだ私の釣りは、穏やかさに欠けるなと、反省するばかりです。