釣りにゃんだろう

猫のように気まぐれに 独断と偏見に満ちた釣り情報をお届け

初めてマダイを釣った日。

ある冬の日に、海外に住んでいる知人がたまたま日本に帰ってきていたので、久しぶりに会うことになりました。

わざわざ私の趣味を考慮して、『釣船茶屋 ざうお』という釣りができる居酒屋を予約してくれたというので、ノコノコと大都会新宿に出掛けていきました。

入ってみると、お客の8割は外国人といった感じで、大盛況です。
魚が泳ぎ回っている水槽の周りに客席があるといった感じで、なんとも不思議な空間です。
この非日常感が、外国人観光客などにウケているのでしょうか。

 

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別に釣りをしなくても食事はできるとのことでしたが、せっかくですから釣りをすることになりました。

まずは、メインディッシュのマダイかシマアジを狙います。
料金表を見てみると、シマアジの方が高いです。

さらに、でっかいマダイを釣ってしまった中国人観光客の様子を見ていると、大きい魚は割り増し料金を取られるようです。

ということは、私はシマアジとマダイが泳ぎ回っている中から、普通サイズのマダイを釣らないと、支払いが大変なことになってしまいます。

 

 

水槽の周りに置いてあるノベ竿を勝手にとって自由に釣ることができるので、まずは目の前に置いてあった練り餌を付けて、水槽にポチャンと落としてみました。

魚が群がってきて一発で釣れてしまうのではないかと思いましたが、全く魚が寄ってきません。
魚の動きを見ていても、それなりにスレているようです。

そうこうしていると、店員さんが寄ってきて、餌を甘エビに変えてくれました。

さらに水中が見えやすいように、エアポンプのような泡のでる装置を弱くしてくれました。

この店員さんは釣りが分かっているなと思っていると、手頃なサイズのマダイが食いついたので、バシッと合わせて任務完了です。

釣れるとお祝いに店員さんが太鼓をぶっ叩いてくれて、超絶恥ずかしいです。
なんとこれが、私の人生初のマダイです。

 

 

この間、4分くらいでしたが、私が全く釣りをしない人間だったら、もっと時間がかかっていたと思います。

こんな居酒屋とはいえ、それなりに釣りの技術は求められるでしょうし、釣りをしたことがない人なら時間がかかり、それだけ楽しめるかもしれませんね。

釣り上げたマダイは、記念写真を撮り調理方法を選ぶと、厨房に運ばれていきました。

「アジも食べましょう、釣ってください」ということなので、次はアジ釣りエリアに行きます。

こちらは、アジとヒラメが浅い水槽に入っていて、トレブルフックが付いた仕掛けで引っ掛けろとのことです。

引っ掛け釣りとは、釣り人としては、なんとも言えない気持ちになりますが、それがルールなのですから仕方ありません。

 


「こんなの反則だろ」と思いましたが、これがまた難しいのです。
ラインの先に、刺さりの悪いトレブルフックが単体で付いているだけですから、魚が触れた程度ではまったく力が伝わらなくて刺さらないのです。

さらに、アジが泳いでいる下にはヒラメがじっとしていますから、フックを沈め過ぎてしまうと高価なヒラメを掛けてしまう可能性があります。
このお店はリリース禁止ですので、シマアジといい大ダイといいヒラメといい、至る所に高額トラップが仕掛けられているということなります。

「尻ビレの辺りを狙え」と説明書きがあるので、その通りに粘っていると、ようやくアジが掛かりました。
こちらも調理をお願いして釣り完了です。

 

 

その後は、釣ったばかりの魚を食べたりしながら、普通の居酒屋として楽しみましたが、通常の居酒屋に行くよりは楽しかった気がしますね。

ちゃんと釣りの経験が生きる場面もありますし、釣り人が知人なんかとちょっと遊びに行くには良い場所かもしれません。

ただ、普通の居酒屋よりはずっとお金がかかってしまいますけどね。
今回私は、ご馳走になってしまったのですが、自費でとなると私にはちょっと気軽には行けそうもありません。