ちょっと前に、フライの雑誌のブログで「渓流のフライラインの特集をやるために、ラインを沢山買ったら火の車なので、皆さん買って助けてください」というようなお知らせがありました。
確かに、フライラインって異常に高いですしね。あんな物を買いまくったら、小さな出版社は大変でしょうね。
残念ながら、私は低番手のフライラインなんて滅多に使わないため興味がありませんし、何より私の釣り予算も火の車なので、次の号は買ってお力になることはできませんが、雑誌を作る姿勢としては誠に素晴らしく正しいものだと思います。
何かの商品を公平公正に判断し批評を行うのだったら、メーカーから商品の提供を受けてはいけないでしょう。
こんなことは、批評する記事を書く場合の大前提だと思います。
しかし、ほとんどの釣り雑誌というものでは、この大前提さえ守られていません。
メーカーから商品を提供されて、記事なのか広告なのか分からないようなものを沢山載せたり、メーカーとグルになって新しい物を流行らせようとしたりしています。
これは、読者を欺く行為ですし、このようなことをやっている雑誌には、釣り具について批評したり語る資格などないはずです。
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そのような読者を欺く姿勢で雑誌を作り、メーカーと協力していかないと、商売が成り立たないのかもしれませんが、そんな悪徳なことをしてまで、商売を成り立たせる必要があるのでしょうか。
「フライラインを沢山買ったら会社が危ないよ」となってしまってでも、批評する立場として正しい姿勢をとり続けるものになら、読者にとって有益で本当に存在価値があるものでしょうが、企業とズブズブのメディアなんて存在するだけで悪のようなものでしょう。
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とは言っても、すでに釣り雑誌なんて、もうろくに存在しないわけですが、まだズブズブ系のものはあるにはありますよね。
そういったものを買って読み、そのまま信じて騙されてしまうか、正しい姿勢で細々と売られているものを買って、公正な記事を読み自分自信で判断するか、せっかくお金を払って雑誌を買うのだったら、どちらが良いと思いますか?
私だったら、後者の方がマシだと思うのですが。
まあ、私はお金がもったいないから、どちらもめったに買わないのですけどね。