釣りにゃんだろう

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ゆるくないキャンプのすすめ。

ここ数年、テレビ番組では、ちょっと田舎に行ったりアウトドアレジャーをする場面があると、決まってと言っていいほど「ゆるキャン」というアニメの音楽が流れます。

確かに、なかなか雰囲気の良い音楽で使い勝手が良さそうなのも確かですが、それだけこのアニメが広く流行っているということの表れでもあると思います。

原作漫画やアニメに登場するキャンプ場や温泉は賑わっているそうですし、自治体がコラボをしたりもしていますし、何よりもキャンプを楽しむ人が、このアニメの影響で増えたらしいです。

yurucamp.jp

 

そんなわけで、ゆるキャンの影響で世の中の自然志向みたいなものが高まっているらしいですが、まだまだ甘いなと私は思ってしまいます。

まあ、ちょっとでも都会を離れたがる人達が増えたのは良いことなのかもしれませんが、あれこれ便利な道具を揃えて快適にゆるくキャンプをしているだけでは、本物に自然を体験したことにはならないと思います。

ですから、キャンプに目覚めた人達には、是非ゆるくないキャンプも体験して欲しいと私は思います。

 

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北海道なんかには、無料や利用料が数百円のキャンプ場が無数にあります。

テントを張れば、夜中には動物がぐるぐる周囲を歩き回る音が聞こえるくらい、静かで自然に近い場所が多いです。
「ヒグマが出るからしばらく閉鎖します」なんて話も珍しくありません。

近くに川や湖があれば、ヤマメやイワナが困るほど釣れることも多いです。

春や秋に寒波が入ると極寒で、少しでも接地面積を減らすために、肩で接地して身体を立てて寝ないと、マットを敷いても地面が冷たすぎて眠れなかったりします。

 

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こうした、ゆるくないキャンプこそが、本当に自然に囲まれて過ごすキャンプの魅力なのではないでしょうか。
あれこれとグッズを抱え込んで、何不自由なくキャンプで過ごすことを目的としているような人が近頃はいますが、家に居てもできることを野外ですることに何の意味があるのでしょうか?
それなら、始めから家に居ればよいのではないでしょうか。

 

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せっかく野外に出たのですから、そこでしか味わえない危険や不便さを体験しなければ、何の意味もないのではないでしょうか。

キャンプを始めた人には、是非何度かゆるくないキャンプを体験していただき、本当に自分がキャンプが好きなのか、それとも自然に囲まれるふりがしたいだけなのか、確かめてみることをおすすめしたいです。