ここに80年代に出版されたフライフィッシングの本がありまして、えらいデザインが洒落ているなぁと思ったら、横尾忠則氏が手掛けたものなのでした。
筆者の浜野さんという人がかなりの人物だったようなので、その人脈での起用なのかもしれませんが、釣りの本をここまでの大物がデザインするとは、ちょっと驚きですね。
当時は、釣りというものが、かなり文化的なものだったということなのではないでしょうか。
それと比べて、今の時代はどうでしょうか。
本や雑誌やDVDのデザインは、とんでもなく幼稚で陳腐なものばかりですし、中身だって子供の悪ふざけのようなものばかりです。
釣りに文化的な雰囲気は皆無ですし、もうどうしようもなく下品なものとなってしまっています。
まあ、釣り人の皆さんが楽しんでおられるのだったら、それはそれで良いのかもしれませんが、私はとても今の時代の釣りの世界の雰囲気を受け入れる気にはなれませんね。
やはり、世間一般の釣りの世界とは、できる限り関わりたくないと思いますし、ちょっと勘弁して欲しいなとも思ってしまいます。
このように思うのは、私だけなのでしょうか。
それとも、私と同じように陳腐な釣りの世界の雰囲気に苛立ちを覚えながら、世間から距離をとり、どこかでひっそりと釣りをしているような人もいるのでしょうかね。