釣り人なら誰だって大きな魚が釣りたいものですし、大物が釣れれば、興奮と「これで満足だ」という一時の平穏が心に訪れるものです。
釣れた魚をそのような大物と判断する時の基準には、魚の体長と重量の二つの基準がありますが、皆様はどちらを重視しているでしょうか?
日本では体長を重視することが多い。
釣った魚の体長と重量を測る人もいるものですが、体長しか測らない人が大半なのではないでしょうか?
それくらい、日本では魚のサイズと言うと、何センチなのか?ということが重視されていると思います。
私も魚の重さを測ったことは一度もありませんし、痩せてて細長い魚を釣ると、魚の体調と生息環境が心配になるものの「結構大きいんだな」とちょっと得をした気分になってしまいます。
「どれくらいのが釣れたんですか?」と他人から聞かれて、「○キロです」なんて答える人は滅多にいませんし、一部の海釣りなどを除き大部分の釣りでは、魚のサイズを判断する時には体長が重視されていると考えて間違いなさそうです。
ところが、欧米などでは結構重量も重視していることがあるようです。
様々な国の釣りの様子を動画などで見ていると、釣った魚をわざわざネットや袋のような物に入れて、測りにぶら下げて重量を測る光景がよく見られます。
大きな魚を釣ったら、重さを測るという習慣が、日本よりもずっと一般的であるようです。
この点に関しては、私は日本が欧米のようにならなくて本当に良かったと思っています。
何故なら魚をリリースする場合には、重量を測るとかなりのダメージを与えかねないため、あまり良いことではないと考えられるからです。
漁をする時に、釣りで捕獲するのと、網で捕獲するのでは、網の方が魚に与えるダメージが大きいと言われています。
前術のようにネットや袋に入れて、測りに吊り下げるというのは、網で漁をするのと同じような状況のはずです。
釣られたただけでも、魚はかなりのダメージを受けているはずですが、さらに全身に自重がかかるようなことをされたら、かなりのショックを受けるのではないでしょうか。
ですから、魚をリリースするのなら、重さを測るべきではないと私は思います。
海外でも測りに吊るすことは以前より減ってきているようですし、もうすぐ時代遅れな行為ということになるのではないでしょうか。