少し前に、川で自分がウェーディングしている場所から、真下に30メートルほど下流の地点で魚が掛かるということが連続して起こりました。
沈めたウェットフライがスウィングして流芯から離されていき、自分の立ち位置の真下にきたところで、ガツンときたのです。
これは、ある程度流芯に近い位置から魚が着いてきて、その地点で食いついたという可能性もありますが、どうもそうでもない気がするのです。

私がウェーディングして、少しずつ釣り下っていくと、足元からはちょっとした濁りの帯が流れていきます。
滑らないように歩くと、シューズで石を擦ることになり、石に付着している物をゴシゴシと下流に流すことになるからです。
こういった物の中には、当然魚のエサになるような水棲昆虫も居ることでしょうし、軽く撒き餌をしながら釣りをしている状態と言っても良いでしょう。
エサを含んだ濁りが、ちょこちょこと流れ続けてきていれば、気づいて食事に来る魚が居てもおかしくないでしょうし、その地点にちょうどフライが流れてくれば、魚が釣れてしまうこともあるのではないでしょうか。

実際に、川底をガソゴソしてわざと濁りを発生させ、その下流でヤマメを釣る方法が、昔から日本のエサ釣りにあるわけですし、それの長距離バージョンみたいなものとも考えられます。
むやみにウェーディングすると魚に警戒されて良くないとされていますが、場合によってはウェーディングしないと釣れないということもありそうです。
あまり川に入らずに静かに釣りをした方が良いのか、ウェーディングして石をゴシゴシしながら釣り下った方が良いのか、どちらが良いのかはケースバイケースでしょうが、静かに釣って魚が釣れない時には、思いきって深めにウェーディングしてみてもよいのかもしれませんね。