釣りにゃんだろう

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渓流釣りは、釣り上がらないと釣れないのか?

いわゆる渓流と呼ばれるような小河川で釣りをする場合、川を下流から遡っていくように釣り上がるのが基本とされています。
はたして、釣り上がらないと魚は釣れないものなのでしょうか?

 

釣り上がる理由と実際の釣果。f:id:nyandaro:20190228132658j:plain

釣り上がる方が良いとされる理由の中で、一番よく言われているのは、ラインや人影の影響を考えると「釣り上がった方が、魚に気づかれにくい」ということです。
しかし、この点については、私は大いに疑問に思っています。

私がよく釣りをする北海道では、渓流のような小さな川で他の釣り人と会うことは稀なので、釣り上がったり下ったり、その時の都合や気分でめちゃくちゃに動いて釣りをしています。

そういった釣り方をしてみると、釣り下ると魚が警戒して釣れないなんてことは、全く感じません。

始めから川を釣り下っていっても、問題なく魚は釣れます。
釣り上がっていて、「ダメそうだ」と諦めてジャブジャブと川を渡って通過した場所を、釣り下ってきた帰り道に、もう一度やってみて釣れることもあります。
私の釣りの技術的な問題が原因なのかもしれませんが、どちらかというと釣り下った方がよく釣れますし、釣り下る方が好きです。

あくまで私個人の考えですが、釣り上がっても下っても、釣り人がまずい行動をとれば魚が警戒してしまうのは同じであり、どちらが良いかはあまりこだわる必要はないと思います。
釣り上がるのか下るのかは、自分の得意な釣り方や釣り場の都合などで、柔軟に決めても問題ないと思います。

 

しかし、そう好き勝手にできるものでもない。

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とは言っても、どこの川でも何キロもの区間を一人で釣れるわけではありません。
一つの川に同時に何人も入渓するような川で、それぞれが好きな方向に釣り上がったり下ったりすれば、ポイントを潰し合い、何度も他人と出会い、めちゃくちゃなことになるでしょう。

ですから、そういった釣り人の多い場所では、「釣り上がる」ことは、釣果うんぬんの以前に釣り場の秩序を保つためのルールであり、好き勝手に動くことは許されないのだと思います。

私は、自分の歩く方向も好きに決められないなんて、街の中に居るよりも不自由で耐えられないので、釣り人の多い場所にはあまり行きたくありません。
しかし、ルールはルールなのですから、他の釣り人が居そうな小さな川に行く機会があれば、釣り上がるしかないと思っています。

 

安全性の問題も。

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それからもう一つ、川というものは基本的に遡る方が歩き易くて安全です。
ですから、「釣り上がっていき、釣り終わったら道などに出て帰ってくる」という渓流釣りの基本行動が出来上がってきたのは、納得のいくところではあります。

まあ、それにしたって、崖や滝だらけという川でないのなら、私は帰りも川を下ってちょこちょこ釣りをしたいと思ってしまいます。

実際にそうして魚がよく釣れるものですから、やはり釣り下っても魚は釣れるものなのでしょうし、他人に迷惑をかける状況でないのなら、川の上流でも下流でも、どちらでも好きな方に動いてよいのではないでしょうか。