釣りにゃんだろう

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秘境が秘境じゃない。

近頃のテレビ番組などは、本当に秘境という言葉が好きだと思います。
ちょっと田舎の観光地に行ったただけで秘境、ちょっと田舎に住んでいる人が居るだけで秘境暮らし、こんな風に秘境という言葉を乱発しています。

気軽にテレビで取材に入れる場所なんて、本当は秘境なわけがないはずなのに、やたらと秘境秘境と言うわけです。
この基準で考えたら、日本の人口の1割くらいは秘境暮らしをしている人になってしまいそうなものです。

 

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秘境というのは、山道を10時間歩いていかなければならないとか、ヘリで行く必要があるとか、本来はそういった場所のことをいうはずです。

ですから、これだけ道路が張り巡らされた日本では、本当に僅かにしか人が住んでいる秘境はないはずです。

 

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このことは、釣り場にも当てはまると思います。
ちょっと山奥なだけで、釣り雑誌などは秘境というような言葉を使いたがりますが、実際にほとんど釣り人が立ち入らないような本当の意味で秘境であることは、滅多にありません。

確かに、行くのがとても大変で、釣り人がほぼ立ち入らないような場所も、まだあるにはありますが、そんな場所には取材では簡単には入れませんし、大部分の釣り場が最早秘境とは呼べない状態まで、釣り人にやり尽くされた状態です。

なんだか夢のないような話の気もしますが、釣り人にとっては、釣りがしやすい恵まれた状態ではあると思います。

 

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海外で本格的な釣りをするとなると、それこそ本当に秘境に行く必要があり、ガイドを頼んで、何10時間も未舗装の道を車で進んだり、ラフティングしたり、ヘリやセスナに乗ることになることが少なくありません。

しかし、日本なら自分で車を走らせ、林道からちょっと歩く程度でも、秘境に行かずしても、そこそこ本格的な釣りを楽しめてしまいます。

大変な思いをしなくても、そこそこ本格的な釣りが楽しめるという点では、日本は恵まれているのではないでしょうか。

 

まあ、そうは言っても、海外の本物の秘境というやつは物凄いですからね、日本の釣りだけで充分だとは、とても思えませんけどね。
たまには、見果てぬ夢が叶うような場所にも、出かけていきたいものです。