大きな地震が起きたり、津波警報が出たりすると、テレビ番組の放送予定が変更になることがよくありますが、釣り番組というものも結構変更されています。
突然、番組自体が中止になったり、予定が変更されて古いものが流されているのを、私は何度か見たことがあります。
やはり、地震や津波が起きている時に、海辺に釣りに行く内容を流すのを問題視しているからなのでしょうか、特に海釣りの番組は放送が見送られることが多いようです。
しかし、こういった判断は局やスポンサーによりまちまちなようで、私は以前画面に津波注意報が出ているのに、もろにその土地の海に釣りに行っている番組が流れているのを見たことがあります。
画面の隅には津波に注意しましょうと出ていて、その海でワイワイ釣りをしている番組を流すとは、今の時代にしては、なんとも挑発的ですが、そんなに悪いことではないと私は思います。
釣り番組は、「今すぐ海に釣りに行きましょう」と奨めているわけではないのですし、自分の居る土地に本当に危険が迫っているなら、自分で判断して避難すれば良いだけの話なのですから、画面に津波の情報が出ていれば、それだけで充分なのではないでしょうか。
自然災害なんて完全に予測することは難しいのですし、逃げる逃げないかは本来は自己判断・自己責任のもののはずです。
それを、テレビからの情報や発表のせいにしたり、番組内容に難癖をつけたりするのは、おかしいことだと思います。
極端な話、ガンガンに津波が寄せてきている瞬間の土地でも、警告の表示や音さえ出していれば、海釣りの番組を流していたって、ちゃんと避難する人は避難するでしょうし、ちょっとした警報などで放送内容を変更するのは考え過ぎな気もします。
ピコピコと津波の到達予測が出ている横に海釣りをする様子が写されているのを見ていたら、この放送局は無駄に騒ぎ過ぎない、なかなか大人なところなのだなと、私は思わずにはいられませんでした。