先日、東京にある遊園地としまえんの夏のプールの様子の映像を見かけました。
若者やファミリーで賑わっており、バンドリ!というアニメとコラボなども行っているようで、それなりに華やかな雰囲気でした。
そんな様子を見た私は、「うわぁ、よくあのプールに入れるなぁ」と、ちょっとした恐怖感のようなものを感じてしまいました。
秋から春はアマゾン並の水色。
私がそのように感じてしまったのは、私が釣り人であり、としまえんのプールで、毎年秋~春に何が行われているのかを知っているからです。
毎年、9月末から5月の連休あたりまで、としまえんのプールは管理釣り場として営業しています。
いつから始まったことなのかは、私には分からないのですが、かなり歴史のあるものらしく、「初めて魚を釣ったのは、としまえん」という40代の人などもいるようです。
このプールを利用した管理釣り場、当然ながら夏は若者達がはしゃぐプールの中を、魚がうじゃうじゃと泳いでいます。
しかも、営業開始直後は透き通っていた水は、すぐに濃い緑色に変わり、強烈な見た目となります。
管理釣り場ですから、死ぬ魚が出るもので、たまに死魚が流れていたり、水から魚臭い香りが漂ってくることもあります。
釣り人は、魚が釣れれば面白いので、あまり気にはしていませんが、冷静にこれが人の泳ぐプールだと思うと、ちょっとヤバすぎる状態となっているのです。
この様子を見てしまうと、いくら清掃されるとは言え、夏にこのプールに入るのはちょっと嫌だなぁと、私は思うわけですし、他の釣り人のみなさんもそう思うのではないでしょうか。
もちろん、プールとして利用される前に、念入りに清掃や消毒が行われるはずですし、プールですから厳しい水質のチェックなども行われているはずですから、泳いでも全く問題ないはずです。
ただ、あの管理釣り場の期間の状態を見てしまうと、気持ち的にちょっと嫌になってしまいます。
しかも、年間を通してみると、プールとして営業されている期間よりも、管理釣り場として営業されている期間の方が、明らかに長いです。
これはもう、冬はプールで釣りができると言うより、夏の間だけ釣り堀で泳げる
と言った方が、しっくりくる気がしてしまいます。
夏にはしゃいでいる若者達に、釣り期間の状態を見せたら、何と言うでしょうか。
私は、その反応が楽しみでたまらないのですが、未だにとしまえんのプールに行ってきたという知人に会ったことがないので、反応を見られずにいます。
ちなみに、このとしまえんのプールの管理釣り場は、かなり釣るのが難しいです。
ニジマス一匹を釣るにしても、北海道でニジマスを釣るよりも、技術的には何倍も難しいです。
管理釣り場というもの自体がそういうものなのかもしれませんが、プール系の管理釣り場は、余計に難しい気がします。
私は、たまに都内で用事があったついでに、冬のとしまえんのプールで釣りをすることがありますが、その度に「はやく春が来ないかな。自然の川や湖に行けば、もっと簡単に、もっとデカイ魚が釣れるのに」と途方に暮れていることも少なくありません。
もうちょっと修行のような気持ちになってくるのですが、オフシーズンの釣りとしては、これはこれで良いのかもしれません。
みなさんも機会がありましたら、修行してみてはいかがでしょうか。
そして、修行したついでに、そのプールに夏入る気になれるか、ちょっと考えてみてはいかがでしょうか。