私は、川で釣りをしていて魚が掛かり、しばらくファイトしてようやく魚の姿が見えた瞬間、「えっ、小さっ」と思ってしまうことがあります。
こう思うことは、だいたい60センチくらいの魚であることが多いのですが、実際にはそこまで小さいわけではなく、むしろ結構良いサイズでしょう。

それくらいの魚が大きめとなる川に見合ったタックルを使っているわけですから、真剣にファイトしないとなかなか魚が浮いてきません。
そして、期待感が高まってきた瞬間に、魚が見えて「小さいな」と思ってしまうのですから、少しがっくりときてしまうのです。
このように感じてしまうのは、私が過去にもっと大きな魚を見過ぎてきたからだと思います。

過去には、130センチ近い魚を釣ったことがありますし、他人が120~150センチの魚を釣る様子は、30回以上見てきました。
ですから、川の中から引きの強い魚が姿を現すとなると、そんな巨大な魚が見えてくるような気が、どうしてもしてしまうのだと思います。
いつまでもそんな釣りばかりできるわけではないのですし、もっと身近な魚が巨大ではない釣りの感覚に慣れたいところですが、その経験が強烈だったからか、なかなか感覚が戻りません。

結構良いサイズの魚を見ても、「なんだ、小さいな」と思ってしまうのは、喜びが半減してしまい損でしかありません。
巨大な魚が釣れるのを見過ぎたことは、今となっては不幸なことだったと思う今日この頃です。