フライフィッシングをする人は、テーパーリーダーの先にティペットを結ぶ人が多いことでしょう。
木の枝なんかに引っ掛かって引っ張り、ラインブレイクをすると、だいたいはこの部分から切れるのではないでしょうか。
それもそのはずで、このようなラインとラインの結束部は、どんなノットを使ったにしても、なかなか強度が出にくいそうです。
弱い場合には、ラインの強度の60%以下の力で切れてしまうこともあるようです。
そうは言っても、強烈な力がラインに掛かることのない渓流なんかの釣りなら、これでも問題ないことでしょう。
それに、どこか一ヶ所弱い部分があり、強い力が掛かった時には、そこで切れるようになっていた方が、他の部分に過度に負荷が掛かるのを防げますから、かえって良いのかもしれません。
ただ、ラインの限界に挑むような大きな魚を、テーパーリーダーを使って釣る時には、ティペットは結ばない方が良いのかもしれませんね。
近頃は、ティペットリングという、リーダーとティペットの間に入れる金属製の輪が売られていますが、ああいった物を使うべきなのでしょう。
これを使えば、ラインとラインを結ばなくて済みますから、強度面ではかなり安心して釣りができるはずです。
まあ、日頃は、なかなかそこまでのサイズの魚を釣る機会はないかもしれませんが、大きな魚を釣る時のために覚えておいて損はないはずです。