たまにフライフィッシングをしている人が、ティペットディスペンサーやティペットホルダーと呼ばれる専用の道具を使いティペットをベストやバッグにぶらさげているの見かけますが、私はあれは絶対に良くないと思います。
ああしていると、多少なりともティペットに紫外線が当たったり水分が付くことになり、劣化に繋がるはずだからです。
ナイロン製の物なら、紫外線や水分でかなり劣化させられるでしょうし、フロロカーボン製の物にしても、濡れたり太陽の光を浴びるのは、あまり良いことではないのではないでしょうか。
実際、近頃はティペットは密閉された袋に入れられて売られたりしているわけで、これは湿気や紫外線が品質に影響を与える証拠でしょう。
そういった性格の物を、身体の外にぶらさげて何日も使い、日光を当てまくり、時にはうっかり水没させたりしていたら、劣化しないはずがないと思うのですが。
極端に強度は落ちることはないかもしれませんから、小さな魚を釣る場合にはあまり気にする必要はないのかもしれませんが、真剣に大きな魚を狙うなら、こういったちょっとした差が成否を分ける可能性もあるのではないでしょうか。
そういった場面で泣きたくなかったら、簡易的でも防水に近いジップロックのような袋に入れてバッグやポケットにしまっておき、できるだけ紫外線や湿気に曝さないようにするべきだと思います。
また、ルアーフィッシングをする人の中にも、リーダーを同じようにぶら下げている人がいますが、あれもやっていることは全く同じですから、あまり賢い行動ではないはずです。