釣りにゃんだろう

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「竿立てて!」初心者に釣りを教えること。

ごく稀にですが、釣りをほとんどしたことがない人に釣りを教える機会があります。
そういった場面で、運よく魚が釣れてくれた時に、ほぼ必ず慌てて言わなくてはならなくなる言葉として、「竿立てて!」というものがあります。

 

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どうも魚をあまり釣ったことがない人が魚を掛けると、ロッドを寝かしてラインをリールから一直線にしてしまう傾向があるようです。

魚がグイグイと引いて、ロッドが曲がることに恐怖を感じるからそうするのかもしれませんが、釣りをしたことのある人の立場からすると、ロッドを倒してラインを一直線にしていることの方が怖すぎて見ていられません。

ロッドを立てずにラインを一直線にしているのは、ダイレクトにラインで魚と綱引きしているという状態です。
これでは、魚が引いたショックを吸収してくれる部分がありませんから、ラインが切れやすくなります。
それから、魚の急な動きにも対応できませんから、バレる可能性も高くなると思います。

 

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こういったことを防ぐために、釣りというものは、ロッドを立てて曲げて、その弾力性でショックを和らげて魚とファイトするものなのですが、釣りをしたことがない人には、その原理は分からないのでしょう。

そこで、慌てて「竿立てて!」と指示をすることになるのですが、これがまたなかなか伝わりません。
竿を立てるというのが、どういった動作を表しているのか、釣りをしたことがない人には理解してもらえないことが多いからです。

「竿が曲がるように」と言ってみたこともありますが、これもなかなか伝わらないようでしたし、「これくらいの角度まで起こして」と実際にやって見せるのが一番良い方法のようでした。

 

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初心者の人に何かを教えるということは、本当に難しいものです。
自分達が分かって当たり前だと思う言葉も、そういった人達には伝わらないことが多いからです。

ですから、釣りを教える時にも、どういった言葉なら相手の人に理解してもらえるか、よく考えて教えなければいけないと思います。


たまに、いきなりカタカナの釣りの専門用語混じりで、一方通行的に釣りを教えるような人を見かけますが、あれでは何も伝わらないでしょうし、相手の人は困るだけだと思います。

「竿立てて!」という言葉が伝わるかどうか確認するくらいのレベルで、慎重に言葉を選んでいかないと、他人に釣りを上手く教えることはできないのではないでしょうか。