タコベイトというルアーと言って良いのよく分からないような、微妙なものがあります。
今ではダイソーなんかでさえ売っていますが、その釣獲能力は恐ろしいレベルにあります。
海釣りではこれを擬似餌として様々な魚が釣られています。
ルアーフィッシングでは、スプーンなどに装着してサケを釣るのは定番中の定番です。
それから、湖のトローリングなんかでも、タコベイトを引っ張るとトラウトの仲間が爆釣するらしいです。
川でもタコベイト単体を流して、アメマスなんかを釣りまくっているという人に出会ったことがあります。
さらに、海のフライフィッシングでは、これを針にぶっ刺したただけみたいなパターンも存在するらしく、「とにかくタコベイトを引っ張ったりヒラヒラさせれば、たいていの魚は釣れる」と言っても過言ではないのではないでしょうか。
あまり難しいことを考えずに釣りをするなら、フックとタコベイトとオモリがいくらかあるだけでも、海でも川でも湖でも、結構な数の魚が釣れてしまうのかもしれません。
しかし、このタコベイトというものは、ワームと同じような樹脂素材でできています。
これをもし水中に残してしまうと、魚が誤飲して死んだり、水が汚染されることがあるはずです。
環境にはかなり悪い釣りであることは、間違いないと思います。
ですから、ワームの使用が禁止されている場所で使わないのはもちろんですが、根掛かりするような場所では使わないようにするべきでしょう。
実際には、根掛かりしない釣りなんて滅多にありませんから、浅くて根掛かりを手で外せるような場所でもなければ、そもそもがあまり使用してはいけないものなのかもしれませんね。
このようにタコベイトは最強レベルに魚が釣れる物ではあるものの、使用することにはかなり問題があるので、使って良いのかどうか釣り人自身がよく考えてみる必要があるではないでしょうか。