俳優の反町隆史さんは、バス釣りが好きな人として昔から有名です。
以前には、ダイワがイメージモデルとして採用し、「野性を磨け」などと言うCMが流れていた時代もありました。
(改めてこのCMを見てみたら、音楽を高橋幸宏が担当していたのですね。彼もフライフィッシングが好きらしいので、釣り繋がりの起用だったのかと、今になって気づかされました)
さて、そんな反町隆史さんに対して、昔から同じバス釣りをする人達は、あまり好意的な発言をすることがない気がします。
釣り人の僻み。
「キャストが下手だ」とか、「これだけやって、そんなサイズか」とか、ちょっと反町さんが釣りをする動画のコメント欄を見ただけでも、批判的なコメントで溢れています。
もう、これは典型的な「釣り人の僻み」や「釣り人の嫉妬」が表れている良い例だなぁ、と私は思います。
釣りというものは、どこか「自分が主役」であるようなところがあると思います。
釣り場に立てば、誰にでも魚を釣るチャンスはありますし、誰もが主役になれるものです。
このような性格の趣味だからか、自分より環境に恵まれていたり、自分より良い釣果を上げているような人を、蔑んだりするような釣り人が少なくない気がします。
「あまり上手くない」とか「あの状況ならオレでも釣れる」とか言って、なんとか自分よりも凄くないと思い、自分の主役の座を守ろうとしているのです。
ですから、この反町隆史さんにケチをつけるような人々も、その環境や注目度に嫉妬し、なんとか反町隆史さんよりも自分の方が凄いのだと思いたがっている人々なのではないでしょうか。
釣りというものは、トーナメントでもない限り、本来は他人と比べるものでもなく、自分自身が自分の釣りに納得すれば良いものでしょう。
しかも、日本のバス釣りというものは社会的には追い詰められた立場にあり、それを堂々と有名人がテレビに出てやっているのですから、バス釣りをする人なら、本来は反町隆史さんを支持するべきではないでしょうか。
それでも、やはり釣り人の僻みや嫉妬心は大きな力を持つもので、素直に反町隆史さんを支持はできないものなのでしょう。
それくらい釣り人の僻みや嫉妬は強烈な感情であり、時としてそれは「自分が釣って楽しい、嬉しい」という釣り本来の楽しみさえ忘れさせかねない、非常にやっかいなものなのかもしれません。
それでは、私は反町隆史さんの釣り姿を見てどう思ったか、最後に書いておきましょうか。
うーん、ちょっとキャストが変かな。スピニングリールを右ハンドルで使うのもちょっと…
どうやら、私自身も釣り人の僻みや嫉妬心から、なかなか脱却できていないようですね。