釣りにゃんだろう

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吸い込み仕掛けとヨーロピアンカープの仕掛けの違い。

日本に昔からある鯉釣り用の仕掛けに、吸い込み仕掛けというものがあります。

でっかい練りエサに沢山の針が埋め込まれるようになっていて、鯉が吸い込めば何本か釣り針が掛かるような仕組みになっているものです。

いつだったか、バーブレスフックの使用を推奨していた人が、吸い込み仕掛けのことを「悪魔のような仕掛けだ!」と言っていましたが、確かに言われてみれば滅茶苦茶凶悪な仕掛けですね。

 

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吸い込み仕掛けからは、「絶対に逃がさない、魚なんてどうなってもいい」というような、昔の日本の釣り人の執念が感じられます。

これと比べて、ヨーロピアンカープと呼ばれるヨーロッパスタイルの鯉釣りの仕掛けは、ボイリーという餌の隣にフックが一つ付いているだけのもののようです。

もしかしたら、昔はヨーロッパにも吸い込み仕掛けみたいな凶悪な仕掛けがあったのかもしれませんが、この仕掛けを見る限りでは、昔から日本人の方が意地でも魚を獲ってやろうという執念が強かったのかもしれないと思ってしまいます。

 

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もう、釣れればどんな手を使っても良いという時代ではないのですし、吸い込み仕掛けみたいな魚を必要以上に傷つけるものは、ちょっとみっともないのではないでしょうかね。

吸い込み仕掛けではなくとも、トラウトルアーの世界には地獄針といった名前のスイミングフックが段差がついて二つ付いたスプーン用のフックがありますが、あれもちょっと卑しいですよね。
どうも吸い込み仕掛けと同じような、邪悪な執念を感じさせるものですから、時代にそぐわない物だと思います。

他にも、こういった卑しい道具は、まだまだあるような気がしますから、ちょっとは考え直すべきなのではないでしょうか。