ルアーフィッシングをする時にスプーンを多用すると、多かれ少なかれ糸ヨレが発生します。
そんな糸ヨレ対策として昨今主流になってきているのが、ラインとスプーンをスイベルとスプリットリングを介して接続し、スナップを使用しない方法です。
そもそも糸ヨレとは何だ?
糸ヨレとは、ルアーが回転することによりラインに捻れが生じ、それが蓄積され、くるんくるんのヨレヨレになって絡まったりしてしまうことです。
また、スピニングリールを使っていて、魚が引いてドラグが滑りラインを引き出している状態で、ハンドルを回して強引にラインを巻き取ろうとした時にも、糸ヨレは発生します。
リールをラインに巻くことにより、スプールの形状にラインに跡のつく「巻き癖」という現象と、糸ヨレを混同している人がよく見受けられますが、全くの別物です。
巻き癖は、どんなリールでもラインを巻きっぱなしにしておけば、いつかは必ず発生するものです。
あまりつきすぎるとライントラブルの原因になるかもしれませんが、ラインを張った状態で扱う釣りならば、そんなに実害のあるものではありません。
一方で糸ヨレは、ルアーが回転することによって発生し、ラインが弛むとクルンクルンとガイドやロッドに絡んだり、ライン同士が絡んだり、キャストする時にバックラッシュでもしたかのようなライントラブルを発生させたりと、かなり困ったものです。
そんなに糸ヨレって発生するのか?
巻き癖と糸ヨレの違いがはっきり分かったところで、自分の釣りにもう一度糸ヨレが発生することがあるか、少し考えてみましょう。
まともなタックルを正しく使っていれば、そんなにひどい糸ヨレが発生することはないはずです。
私は基本的に、スプーンの本体やスプリットリングにスナップで接続して釣りををしていますが、糸ヨレで困ったことはほとんどありません。
釣りに支障をきたすほどの糸ヨレが発生するのは、特定のルアーを使った時だけでしょう。
糸ヨレを発生させやすいルアー。
糸ヨレはルアーが回転することによって発生するのですから、よく回転するルアーは、糸ヨレの原因となります。
その代表がスピナーです。スピナーをリトリーブすると、ブレードが回転するだけでなく本体も回転しながら泳ぎます。
もう糸ヨレ製造マシーンのようなものです。スイベルを利用したとしても、結構糸ヨレが発生してしまいます。
どうしても必要な時にしか投げたくないようなルアーですが、抜群に釣れる場面も多いので、糸ヨレ覚悟で使うしかありません。
それから、今回のテーマであるスプーンも糸ヨレを発生させますが、極端に回転することの多い物ほど糸ヨレを発生しやすく、だいたいの物はそれほど気にする必要はありません。
そこのあたりは、実際にスプーンを泳がせたりフォールさせてみて、自分で判断するしかありません。
回転することの多いスプーンの代表としては、アブのトビーがあります。
また昨今流行しているスライド系スプーンというものも、トビーと少し似ているので回転しやすいはずです。
スライド系スプーンにもおすすめの糸ヨレ対策。
そんな回転しやすいスプーンを使う時に簡単にできる対策として、スイベルとスプリットリングを使った接続があります。
まず、ラインをスイベルに結びます。
スプーンにはスプリットリングを付けておきます。
そして、ラインとスプーンを接続する時は、スプリットリングにスイベルを装着することによって行います。
こうすることによってルアーが回転しても、スイベルが回転するため、ラインが捻れることを防ぐことができます。
ただし、この方法を行うためには、ルアーをチェンジする度にスプリットリングを開ける必要があります。
手先が器用で爪が強靭な人なら常に素手で行えるかもしれませんが、スプリットリングプライヤーがあると便利でしょう。
最近は超小型のスプリットリングプライヤーが沢山売っているので、ペンチのようなかさ張るサイズのものを持ち歩かなくても済むようになりました。
それから、魚が釣れた時にもしスイベルが壊れたら、一瞬でお魚とはおさらばです。
スイベルを選ぶ時は、回転性能やサイズだけでなく、充分な強度があるものを選ぶことも大切です。
糸ヨレの心配がなくなれば、思いきってスプーンを投げまくることができます。普段はプラグを使った釣りをしている人も、たまにはスプーンを使った釣りをしてみてはいかがでしょうか。
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