スピンキャストリール・クローズドフェイスリールと呼ばれる種類のリールがあります。
日本でルアー釣りが広まり始めた頃は定番のリールであったようですが、今では滅多に使っている人はいません。
それでも、ダイワやアブガルシアやゼブコなどは、今でも製造を続けていますし、海外ではそこそこ需要のあるもののようです。
今回は、そんなスピンキャストリールについて解説してみたいと思います。
スピンキャストリールの使い方と特徴。
スピンキャストリールは、スプールにカップが取り付けられた独特のルックスをしています。
プッシュボタンを押して離すとラインがフリーになり、ハンドルを回すと内部のラインの引っ掛かるピンが回り、ラインが巻き取れる仕組みになっています。
スピンキャストリールでキャストするには…
①ベイトリールと同じように、利き手の人差指と中指の間にロッドのトリガーを挟むように持つ。
②リールのプッシュボタンを押して構える。(ボタンは押したまま)
③他のリールでキャストする時と同じようにロッドを振り、他のリールでラインを離すのと同じようなタイミングでボタンを離す。
④着水したらロッドを持ち替え小指と中指の間にトリガーを挟んで持ち、ハンドルを回してプッシュボタンを戻し、ラインを巻く。
という手順になっています。
ボタンを押して離すだけでキャストすることができ、ライントラブルも少ないので、誰でも簡単にキャストすることができるという点では、最も優れたリールだと思います。
一方で巻き取る力が弱いなどの弱点もありますが、ハンドルを正転させるとドラグがロックされるなど、対策がとられているリールもあります。
スピンキャストリール用のロッド。
過去には日本でもスピンキャストリール用のロッドというものも売られていましたが、現在では売られていません。
ですから、海外からスピンキャストロッドを取り寄せるか、ベイトロッドを流用するしかないと思います。
ちょっと前までは、ベイトロッドというとガチガチのバスロッドばかりでスピンキャストリールには合わないようなものばかりでしたが、現在は渓流用や本流用やソルトウォーター用など、様々なものがあり、スピンキャストリールに合うようなものも増えているようです。
スピンキャストリールは低価格なものも多く、初心者や子供にちょっと釣りを教える時などには最適なものでしょう。
また、釣りに慣れた人でも、あまり気張らずに軽く釣りをする時になどには、ちょうど良いゆるさがあるリールです。
ルアー数個分の値段で手に入るものですから、買っておいても損はないものだと思います。