先日、釣りをしていたら、近くに居た人がバシバシと連続で魚を釣り、そのうちに取込みの瞬間にロッドを折ってしまい、「予備のロッドがないから、もう家に帰るわ」と颯爽と帰っていきました。
私は、その様子を見ながら「潔くて格好いいわぁ」と思いましたが、ちょっと自分には出来ないなと思ってしまいました。
予備ロッド・予備リールは必要か。
私は、釣りをしている場所にまでロッドを何本も持っていくことは滅多にありませんが、車には予備のロッドやリールは必ず積んでおくようにしています。
もし何かのミスや事故で釣り具が壊れて「はい、今日はもうおしまい」と思えるほど、私は心に余裕のある大きな人間ではありませんので、どうしたって「あれもこれも」と車に積んで出かけてしまいます。
もし何かあっても、一度車まで戻りさえすれば、まだ釣りは続行できるわけで、釣り場にまでごっそり道具を持っていって、動きにくくて邪魔になるのだったら考えものでしょうが、車に積んでおく分には良いのではないでしょうか。
また、完全に予備として同じようなものではなく、長さや固さの違うロッドやサイズの違うリールを積んでおけば、状況に応じてタックルを変えることもできます。
ですから、メインとはちょっとタイプ違うロッドやリールを最低1セットは車に積んでいく、というのが一番安心で便利なのではないでしょうか。
積んでいってもよいが、積みっ放しは良くない。
このように予備のロッドやリールを車に積んで行くことは良いことでしょうが、それを積みっぱなしにするのは、あまり懸命なことではないかもしれません。
なぜなら、車の中というものは高温多湿になり易く、釣り具の樹脂パーツやラインなどを劣化させる可能性があるからです。
ですから、釣り具をずっと車に積みっ放しというのは、本当はあまり良くないはずです。
世の中には、釣り具を車に満載にして積みっぱなしにして、倉庫のように使っている人もいますが、あれもあまり懸命でないでしょう。
以上のように、安心して釣りをするためには、予備のロッドやリールは、車までは当然持っていくべきでしょう。
しかし、それを車に積みっぱなしにするのは、あまり良くないと考えられますから、持って行くのはほどほどにした方が良さそうです。
本当は、予備のタックルは準備せずに、「もしも壊れたら終わりでいいか」くらい力まずに釣りをした方が、私が見かけた人のように魚がよく釣れるのかもしませんが、それもなかなか勇気のいることだと思います。