釣りをしていると、様々な動物の足跡を見つけることができます。
やはり釣り人が歩きやすい場所は、動物達にとっても歩きやすい場所であり、釣り人が去った後には、色々な動物達が忙しく行き交っているのでしょう。
私は、動物の知識がないものですから、足跡を見つけても、シカだクマだウサギだキツネだ、といったくらいの大雑把な判別しかできませんが、ちゃんと勉強すれば、足跡を観察するだけでもなかなか楽しい趣味になるかもしれません。
釣りをしていて一番よく見かけるのは、シカの足跡です。
シカは釣りをしていなくたって、車を走らせているだけでも、そこら辺中で出会いますから、やはり数が多い動物なのだと思います。
そんなわけで、一日中シカの足跡を踏みしめて釣りをしているようなこともあるのですが、そうして足跡を眺めていると面白いことに気づきます。
ちょっとぬかるんだり、湿って傾斜のある場所では、シカも足を滑らせているらしいのです。
動物というと、人間よりもずっと上手に森の中を歩きそうなものですが、それでもズリッと滑ったような足跡をシカは結構残しているのです。
そういった場所は、動物が滑るくらいなのですから、人間も当然足を滑らせやすい場所になっていることが多いです。
ですから、私はシカが滑っている足跡を見つけたら、自分も注意して足を進めることにしています。
街の中で暮らしていたら、このように注意して歩くなんて経験は、まずできないことでしょう。
このように、動物達の息づかいを感じながら、自然の中に身を置くことができるのも、釣りの大きな魅力だと思います。