釣りにゃんだろう

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川の流れを思い浮かべて眠りにつく。

ヘミングウェイの小説に、戦争で大怪我した人が、川で釣りをしている想像をしながら、ひたすら眠っているというような話があった気がしますが、釣り人ならそんな行動は納得がいくものではないでしょうか。

私は、戦争で大怪我をしたことはありませんが、川で釣りをする想像をしながら眠りにつくということがよくあります。

 

特に冬場の釣りに行けない時期なんかは、毎晩のように「あの川のあそこに行って、あれを投げ入れて」と細かく釣りの手順を追って、永遠と頭の中で釣りをしています。

私は、冬場は寝付きが悪いことが多いのですが、そうしていると、「春になったらこれが現実になるのだ」とちょっとは安心できてきて、なんとか眠りにつくことができます。

戦争で大怪我をした人が、生死をさ迷いながら釣りをする想像をしているのも、きっと同じような仕組みなのではないでしょうか。
釣りをする想像をしていれば、いつかまた釣りができると思えてきて、精神的に落ち着くということなのでしょう。

 

このように、釣りが好きでお気に入りの釣り場を持っていることには、精神安定剤のような力もあるようです。
これは、ひどくストレスを抱えた時などには、自分を救ってくれることにもなりそうですから、何も趣味も持たない人よりも、釣り人というものはちょっとは幸せな人間なのかもしれません。