釣りにゃんだろう

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シマノのDCと電動リール。

シマノのベイトリールには、DC(デジタルコントロール)というブレーキシステムが搭載されているものがあります。

これはリール側が最適なブレーキの効き方を判断してくれる仕組みで、謎の部品が組み込まれているものです。

 

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ベイトリールのブレーキのセッティングというものは、慣れていない人には少し難しいものですから、画期的なシステムと言えるかもしれません。

しかし、このDCは釣り人側からしてみれば、どのような仕組みで働いているのか、よく分からないものであり、ブラックボックスと言えるものだと思います。

 

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釣りというものの魅力には、自然の中で自分の判断で魚を釣るという達成感があると思います。

そのような中で、DCという、わけの分からない機械の付いたリールを使ってしまったら、自分で判断して釣っているという感覚が、かなり薄れてしまうのではないでしょうか。

あらゆることが機械に支配された社会から逃れて自然の中に来て、釣りを楽しもうというのに、そこでも機械に支配されたリールを使うことになるとは、なんとも皮肉なことではないでしょうか。

 

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そんなわけで、いくら便利でも、シマノのDCというものは、釣り本来の魅力を潰すようなものだと思います。
アメリカのバストーナメントなどで生活をかけて釣りをしているのなら、少しでも効率が良く便利な釣り具を使うことは必要でしょうが、釣りを趣味として楽しむ場合には、ちょっといきすぎた性能の気がします。

 

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リールで機械と言えば、以前から電動リールというものがあります。
私は、電動リールを使った釣りも、あまりに機械に頼りすぎていて、釣りと呼んで良いのか、以前から疑問に思っています。
あそこまで魚を釣るために効率良く行うことは、釣りというよりも漁に近いのではないでしょうか。

とは言っても、釣りの種類によっては、電動リールを使わないと不可能なようなものもあるわけで、その存在自体は必要なものだとも思います。

 

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しかし、DCというものはどうなのでしょうか?
存在しなくても、全く問題なく釣りはできるはずです。
既存の遠心ブレーキや磁力ブレーキでも、ちょっと調整をすれば、ベイトリールは充分快適に使えるものです。

それに、たまにはバックラッシュしても良いのではないでしょうか。
そういったことを乗り越えて、道具を使いこなして魚を釣るということも、大きな喜びを与えてくれるものです。

 

釣り場でたまに遠くから、「キュイーン」というDC独特な奇妙な音が聞こえてくる度に、釣りの楽しみの一部を放棄している人が居るような気がして、なんとももったいないと思ってしまいます。

魚を釣るためには、多少苦労したって良いのではないでしょうか。
その結果釣った魚の方が、わけの分からないブラックボックスを使って釣った魚よりも、ずっと喜びは大きいと思うのですが。