そろそろ今年も終わりますが、皆さんの今年一年間の釣りはどんなものだったでしょうか?
釣りは、どうしたって思い通りにいかないことが多いものですから、「大満足100点満点」という方は少ないのではないかと思います。
そうなってくると、今年ダメだったことは、また来年以降にリベンジするしかないのわけですが、これがまた釣りというの底無し沼の恐ろしい部分でもあります。
すぐにはリベンジできない。
「目標としていた魚が釣れなかった」、「大きな魚に逃げられた」、このようなことがあった場合に、「ダメだったなぁ」とあっさりと諦めるような人は、釣り人にはあまりいないはずです。
顔は笑っていたとしても、内心は悔しさと怒りでMAXであり、何とかもう一度リベンジする方法を考えることばかりで頭の中はいっぱいで、何をしていても上の空なんてことも少なくありません。
それで、次の週にもう一度釣りに行って目標を達成できれば、心の平穏を取り戻せるのですが、釣りはそんなにすぐにはリベンジできないことが多いです。
家の近所で釣りをしまくれる恵まれた環境に住んでいる人でもなければ、「今週だめだったから来週行こう」と気軽に行けない距離に釣り場があることが少なくありません。
釣れなくて悔しくて頭がいっぱいになってしまうような目標の魚ともなれば、遠征が必要となるくらい釣り場が遠い場所ということも多いでしょう。
何泊か必要になるような距離であったり、場合によっては海外ということもあり得ます。
それでも、無理をしてでもなんとか釣りに行く時間を作ってみたとして、それが翌月だったとします。
しかし、これでは全く意味がないことが多いのです。
釣りは季節の影響をもろに受けるものですから、一ヶ月後ではシーズンが終わっていたりして、ろくに釣れる可能性がないことが、よくあります。
そんなわけで、釣りの失敗を取り戻すには、また来年の同じ時期にということになり、最低一年後でないとリベンジできないことになってしまうのです。
一年間「次こそ釣るぞ」という執念を燃やし続け、必要以上に釣具の準備をし、なんとか時間を作り、釣り人は次の年も失敗した釣り場に舞い戻ることになります。
そして、それで無事に目標を達成できればいいのですが、釣りは大半が自然と運まかせのものなのですから、上手くいく保証は全くないのです。
結構な確率で、また「留年」ということになり、釣り人はまた一年間苦しい思いで過ごさなくてはならないことになるのです。
このように、釣りに真剣に取り組むすると、生き地獄のような思いを味わうことになるのですね。
「だったらやめたら」という声が聞こえてきそうですが、釣りはかなり依存性・中毒性が高いものですから、自分から止めることは非常に難しいのです。
アルコールや薬物にあるように、釣りを止めさせるための施設でも作れば、結構流行ったりするのかもしれませんね。