「賢者は海を愛し、聖者は山を愛す」などという言葉もありますが、釣りの世界も海釣りと川・湖の釣りとでは、ちょっと違った世界となっています。
海釣りと川釣りでは、どのような違いがあるのか、かなり主観的に考えてみたいと思います。
海釣りと川釣り、どちらが好きか。
海釣りと川釣りでは、どちらが好きかは人それぞれでしょうが、私は圧倒的に川派です。
子供の頃、少しだけ海でシーバス釣りをしていたことはありますが、今では全く海に釣りには行かなくなってしまいました。
海釣りの悪い点、川釣りの良い点。
まずは、私が海釣りがあまり好きではない理由を上げてみたいと思います。
こうしてみると、同時に川釣りの良い点が分かってきます。
・肌がベタベタする。
海の無い町で産まれたせいか、私はどうも潮風のベタベタした感じが嫌いです。
海に釣りに行こうものなら、毛穴が全部塞がれたような気分になり、とても気持ちが悪いです。
海辺に居るのが好きでない人には、海釣りは向いていないでしょう。
川釣りなら、そんなベタベタ感は感じずに済みます。
・道具の手入れが面倒。
海釣りをすると塩分たっぷりの海水に触れたリールやロッドなどの道具を、メンテナンスしなければなりません。
ちゃんとメンテナンスしないと、普通に壊れてしまいます。
特に私が使うのが好きなオールドタックルは、今時のものよりも海水に弱そうなので、使う気にはなれないのです。
川釣りなら、あまり神経質にメンテナンスしなくても、軽く手入れしてやれば十分なので、とても楽チンです。
・輩が多そう。
これは私の勝手なイメージなのですが、海釣りのポイントには怖そうなオジさんが居て、餌やゴミやタバコをポイ捨てしていたりして、雰囲気が悪そうです。
そういう人が本当に多いかの話は置いておいて、海釣りの世界には平和で穏やかな空気が流れていない気がします。
比較的、川釣りの方が穏やかな雰囲気がある気がするのは、私の気のせいでしょうか。
海釣りの良い点、川釣りの悪い点。
以上のような理由で、私は海釣りが好きではないのですが、海釣りには良い点もあります。
これについて考えてみると、川釣りの欠点も同時に分かってきます。
・魚が多い。
日本の川や湖の釣り場というものは自然破壊が進んでいて、人が魚を放流しなければ魚が居ないような場所が少なくありません。
海の方が比較的魚は沢山いて、何かしらは釣れる可能性は高いはずです。
自然の魚が沢山いるのは、川よりは海でしょう。
・入漁料がいらない。
川や湖で釣りをする場合には、漁業権というものが設定されていてお金を徴収される場所が多いです。
しかし、海では個人的に釣りをする場合には、基本的にお金を徴収されることはありません。
・魚がおいしい。
これは好みの問題ですが、どちらが言えば、川魚よりも海の魚の方が、食べて美味しいと思う人は多いのではないでしょうか。
・魚がデカイ、引きが強い。
淡水にも青魚などバカデカイ魚もいますが、平均的には海の方が大きい魚が釣れやすいのではないでしょうか。
そして、海の魚の方が引きが強いことも多いので、大きくて引きの強い魚を釣りたいなら、海釣りの方が良いはずです。
以上のようなことを、あれこれと考えてみた結果、私は圧倒的に川釣り派なのです。
もしも釣りをこれから始めるような方が、海か川か迷っていたら、このような点から考えてみてはいかがでしょうか。
どちらの釣りをするにしても、ちょっと油断すれば釣りは死ぬこともある危険な趣味なので、安全対策だけは怠らないようにしましょう。