釣りにゃんだろう

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子供の頃買えなかった釣り具を、今なら格安で買えること。憧れのスコーピオン。

先日、とくに必要もないのに中古釣り具屋で買い物をしてしまいました。
スコーピオンのロゴのついた、シマノの古いロッドベルトです。
100円程度でしたが、何故私がこんなものを買ってしまったかというと、スコーピオンと書いてあったからだと思います。


僕の見たスコーピオンはテレビの中。

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私が子供の頃、スコーピオンのリールやロッドは、テレビの中にしか存在しないものでした。

テレビをつけると釣り番組をやっていて、潮来の釣り具屋さんのおじさんが、今よりもハイテンションで「フィッシュ!」と盛んに叫んでいるものでした。
その手元には、決まって深い赤色のリールが輝いていて、番組の合間にもスコーピオンのCMが流れまくっていました。

何度も何度もテレビでは見かけたスコーピオンでしたが、私は実物を見たことは、ほとんどありませんでした。

まず子供でしたので、周囲の友人を含め、スコーピオンのような高価な釣り具を持っているなんてことは、ありえないことでした。
そもそもシマノのリールを使っている友人も滅多におらず、ある日バスワンのリールを入手してきた友人は、「すげーな」と羨望の目差しを集めたほどでした。

そんなレベルの状況でしたから、スコーピオンは欲しいと思うこともないくらい、完全に雲の上の存在でした。

 

しかし、心のどこかでは、使ってみたいと思っていたのかもしれません。
見たこともないほど高価なものなのだから、きっともの凄いものに違いない、と憧れていたのかもしれません。

そういった子供時代の叶わなかった憧れのような気持ちは、根強く心の中に残っているものなのでしょう。

だからこそ、私はあれから何十年もたった今、スコーピオンと書いてあるだけのロッドベルトを「すごい!108円だ」と迷わず買ってしまい、それだけでご機嫌になってしまったのかもしれません。

 

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ロッドベルトだけではありません、スコーピオンのリールも、1200円ほどだったので、特に必要もないのに買ってしまったこともあります。
このリールが1200円で買えたことを、今は釣りをしないけれど子供時代は釣りをしていたという友人に報告すると、「オレも子供の頃欲しかったな…」と、しみじみと懐かしんでいました。

 

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このように、子供時代に買えなかった釣り具を、今になって買うというのは、意外と良い趣味かもしれません。
一部の異常に人気のあるものを除けば、子供時代の感覚から考えれば、信じられないくらい安く買えることがほとんどです。

また、そういった釣り具を使って魚を釣れば、念願が叶ったような深い感動を味わえるのかもしれません。

私は、ベイトリールを使う機会がなかなかなく、未だにスコーピオンで魚を釣ることができずにいます。
そろそろ、少年時代からの夢を完結させに行こうとは思っているのですが。