ちょっと前に、長野県の村でキャンプ場の建設を予定していたけれど、需要が無くなってきたようなので止めることにしたというニュースを見かけました。
こういった話を聞くと、こんな冷静な判断ができる所もあるのだなぁと、感心してしまいますね。
ほとんどの地方自治体というものは、何かがブームになると、助成金などを使って建物を立てたり事業を起こしたりして、それに乗って人を呼ぼうとしますが、その計画が実行される頃には、ブームが終わっていることがほとんどでしょう。
結果、地元が潤うこともなく、ただの税金の無駄遣いに終わった例は、無数にあると思います。
失敗に終わったとしても、国からの助成金などを使っていたのなら、地元としてはダメージはあまりないのかもしれませんが、あまり良いことではないでしょうね。
今さら、ちょっと前に流行りだしたキャンプとかサウナとか釣りとかに関連することをやろうとするのは、まさにこういった「周回遅れ事業」の良い例だと思います。
こういったことを、今さら個人や会社がやって失敗するのは自由だと思いますが、やっぱり自治体がやってはいけないでしょう。
未だに、スノーピークみたいな企業と提携してキャンプ場をどうこう、みたいな話も聞かれますが、そんなことをしている自治体は、どれだけ先を見る目がないのだろうかと心配になるレベルです。
ちょっとでも頭が働く人がいる自治体なら、この長野県の賢明な村のように、周回遅れ事業は潔く止めることができるはずなのではないでしょうか。