少し前までYouTubeで釣りキチ三平のアニメが、期間限定で全話配信されていたので、ご覧になられた方も多いのではないでしょうか。
しかし、100話以上あるものを全部見るとなると、公開されている限られた時間だけでは、なかなか難しかったはずです。
私も、暇な時にランダムに数話見る程度で、とても最初から最後までは見られませんでしたが、改めていくらか見てみると、三平君は釣れた魚をリリースすることが多かったですね。
このことは、このアニメが作られた時代から考えてみれば、かなり時代を先取りしていたと言えるのではないでしょうか。
そして、このような表現が多かったのは、原作者に命や自然を大切に思う気持ちがあったり、限られた魚を大切にし、釣りを将来も楽しめるようにしなくてはならないという考えがあったからだと思います。
さて、釣りキチ三平の漫画が書かれたり、アニメが作られてから、何十年も経ちましたが、同じような考えを持つような釣り人は、どれくらい増えたでしょうか。
昔よりは確実に、無駄に魚を殺さない人間は増えたと思います。
ちょっと前まで魚をキープするのが当たり前だった海の釣りでも、魚をリリースすることが増えているくらいなのですから。
それでも、まだまだ小さな渓流などに入り、魚を根こそぎ釣って持って帰ってしまうような人も見かけますから、何十年も前とあまり変わらない価値観で釣りをしている人も結構いるのでしょう。
私は、基本的には、釣った魚を生かすか殺すか、食べるか食べないかは、個人の自由であり、それぞれの考え方に基づいて行動するべきだと思います。
しかし、魚をキープすることが与える影響が、あまりに大きな釣り場では、魚を持ち帰るべきではないと思います。
具体的には、魚の数が少ない渓流や湖や、イトウのようなそもそもの数が少ない魚が釣れる釣り場などです。
そういった釣り場で、平気な顔をして魚を持って帰ってしまう人は、あまりに釣りや自然について考える頭が足りないでしょうし、何十年も前の釣りキチ三平よりも遅れた考え方をしていると言っても間違いないでしょう。
何十年も前の子供達がアニメを見て学んでいたことさえも理解していないとは、相当におバカな人達のようですから、何を言っても無駄なのかもしれませんね。
昔から、バカにつける薬はないと言われているくらいですから、もうどうしようもないのではないでしょうか。