国内、海外問わず、飛行機で何処かへ釣行する際に必ず必要になってくるのが、丈夫なロッドケース(通称:バズーカ)です。
今回は、簡単で軽いライト菅で自作する方法を紹介したいと思います。
買うべきか、作るべきか。
ロッドケースは、いくらでも市販されているので、しっかりとした製品が欲しければ、自作せずに購入するべきでしょう。
しかし、複雑なものでもないのに買うとなかなかのお値段です。また、ちょうど良い長さや直径のものが無かったり、重かったりします。
自作すれば、製品を買うよりも安くあげることができますし、長さも直径も重さも、必要な用途に応じて、自分で自由に決めることができます。
塩ビ菅の規格は三種類。
ロッドケースを自作する際に使用することになる塩ビ菅ですが、ホームセンターなどで手軽に手に入るものとしては、主に三種類のものが流通しています。
・VU菅:給水菅などに使用
・VP菅:排水管などに使用
・LP菅(ライト菅):簡易排水などに使用
これらの菅の厚さは、VUが最も厚く、VP菅、ライト菅と順に薄くなっています。
当然、厚いほど強度があるのですが、その分重くなるので、ロッドケースを自作する際にはVP菅は利用するのが一般的です。
VU菅とVP菅には、対応するキャップ、継ぎ手、掃除口なども豊富にあり、それらを利用すれば、ハメるだけで底や蓋を作ることができます。
しかし、実際に移動などを繰り返すと、「VP菅でも重いなぁ」という印象を受けることが、多々あります。
そこで、干強度に不安はありますが、ここではライト菅を使用して、自作してみましょう。
ライト菅は、強く握ると、少したわむ程度のものです。これでも、結構な強度はあるはずですし、誰かに投げられたり、落とされるくらいは大丈夫なはずです。
国内線ならまず大丈夫でしょうし、国際線でも運が悪くない限りは大丈夫なんじゃないでしょうか。
石橋を叩いて渡るタイプの方にはお勧めしませんが、まあ大丈夫だと思います。
用意するもの。
ライト菅:あまりホームセンターなどでは、売っていないことが多いです。ネットショップの中には、希望の長さで切り売りしてくれる所があるので、とても便利です。
自分が運搬するロッドの本数や形状に適した直径と、ロッドよりも若干長い長さをとります。
蓋、底:径が合いそうな、タッパーや缶などの蓋を、100円ショップを徘徊して探してきます。
ライト菅の外径よりも少し大きいものが、良いでしょう。
はまって、そこそこ強度があれば、なんでも良いです。
#アメリカに入国または経由する場合には、蓋を開けられて検査されるので、しっかりと開閉できる蓋が必要です。VP菅用の掃除口などを流用しましょう。
スポンジ:100円ショップなどの、食器洗い用もので充分です。適当に切って、底の内側に貼ります。ロッドを入れた後に、蓋との隙間にも入れることもできます。
ショルダーバッグなどのベルト:これも100円ショップで売っていますし、不要になったバッグから流用しても良いでしょう。持ち手として使います。
結束バンド:なるべく太くごついもの。持ち手を固定するのに使います。
ビニールテープ:塩ビ菅に巻いたり、底を固定したり。かなり大量に使います。
作り方。
1.まずライト菅に、グルグルとビニールテープを巻きます。持ちやすくなり、強度も上がります。巻けば巻くほど強くなりますが、その分重くなります。自分の勘と相談しながら、巻く量を決めます。
2.ショルダーバッグのバンドを、好きな位置に結束バンドで、しっかりと固定します。
飛行機のタグなどを付ける部分なので、しっかりと取れないように、確実に固定しましょう。
3.底を取り付ける。
まず、底にするためのタッパーや缶の蓋などの内側に、スポンジを張り付けクッションにします。
それから底がピッタリとはまるように、ライト菅にビニールテープをグルグルと巻き、外径の太さを調整します。
底がハマったら、縦から横からビニールテープを巻きまくり、厳重に固定します。多少ぶつかっても破損しないよう、とにかく補強しまくります。
4.蓋を付ける。
蓋も底と同じように、ライト菅の外径をビニールテープで調整し、パコンとハマるようにします。
ただし、蓋は開け閉めする必要があるので、ビニールテープでグルグル巻きで固定はせずに、実際に移動をする際に、軽くビニールテープで固定し補強します。
以上で、簡単で軽くてそこそこの強度のあるロッドケースの完成です。
100ショップで買ってきたシール用紙に、好きな画像をプリンターで印刷して、張り付けると見た目が華やかになります。
繰り返しますが、軽さに特化し強度はそこそこの特攻仕様ですので、慎重派の方は既製品を準備し、安心をお金で買うべきでしょう。
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