山形県だかに、田んぼの真ん中にあるホテルがあり、なかなかの人気になっていると、テレビのニュースで見たことがあります。
お客さんは、「自然の中で景色が良い」みたいなことを言っていましたが、一体どういう頭をしているのだろうかと不思議になってしまいました。
田んぼは、どう考えたって自然ではないでしょう。
人間が森や草原を破壊して作った土地に、水を引いてきて稲を植え、たっぷりの農薬や除草剤を撒きまくった、超人工的な土地です。
ですから、田んぼを見て自然が豊かだなんて言うのは、狂っているとしか思えませんし、そんな人が心配にもなってきてしまいます。
近頃、ようやく釣りの世界でも注目され始めましたが、日本の川に魚が減ってしまった原因の一つとして、田んぼから流れ込み続けている化学物質があるのではないかと言われています。
それくらい、田んぼの水というものは毒なのですし、わざわざそんなものに囲まれたホテルに泊まりに行くのは、どうなのかと思います。
私は、田植えの手伝いなんかをしたことがありますが、終わった後は1ヶ月くらい体調が悪かったです。
そうなるくらい田んぼという所は危険な場所なのですから、仕事なんかでない限り、わざわざ近寄るべきではないでしょう。
それでは、「もう田んぼで農薬や除草剤を使うのを止めましょう。そうすれば人間は健康になり、川には魚が増えてよく釣れて、めでたしめでたし」と言えるかというと、そういうわけにもいかないでしょうね。
田んぼや畑で大量の薬品を使わないことには、今の人口を支えるだけの量の食料を安定して生産することは不可能でしょうから、環境破壊と健康を害することは我慢して生きていくしか、もう私達には選択肢はないと思います。