近頃、動画を撮りながら釣りをしている人が増えているようです。
川なんかでもウェアラブルカメラを付けて釣りをしている人がよく居て、随分と時代は変わったものだと思います。
ああいった人達の多くは、面白い動画を撮って、それを他人に見てもらいたいみたいな、承認欲求から動画を撮っている人がほとんどだと思います。
完全に個人的な思い出のために、カメラを身体につけてまで動画を撮る人は僅かでしょうし、他人に見せたいから撮っているはずです。

こうなってくると、釣りの目的そのものも、普通に釣りをしているのとは違ってくることになります。
基本的に釣りというものは、自分が釣りをして、自分が納得がいく魚を釣って満足するという個人的なものですが、他人に動画を見せるために釣りをするとなると違ってくるでしょう。
誰かに動画を見てもらい凄いと言ってもらうために釣るということになり、もはや自分のための釣りではなくなってしまいます。

それで承認欲求が満たされて満足なのかもしれませんが、そういった他人に称賛される喜びというものは、自分が満足して自分の内面から湧いてくる喜びと比べたら、あまりに薄っぺらなものではないでしょうか。
動画の撮れ高や他人からの評価ばかり気にして釣りをしていたら、純粋に釣りを楽しむことも忘れてしまうでしょうし、もはや釣りをしに来たのではなく、動画を撮りに来たようになってしまうはずです。
魚が釣れたって、魚を眺めて深い喜びに浸るのではなく、動画が撮れてよかったという気持ちが先に来て、魚そのものさえよく見ていないかもしれません。
このように、動画を撮りながら釣りをする人達は、もはや魚を釣って喜ぶために釣りをしているのではなく、動画を撮るために釣りをしているようなものかもしれません。
それで、やっている本人達が楽しいというのなら、とやかく言うつもりはありませんが、魚を釣る喜びを知っている自分には、それを捨ててまで動画ばかり撮ることは不可能ですね。
それくらい、釣りというものは夢中になれるものですし、釣り場や魚と向き合って真剣に釣りをしていたら、動画を撮るなんて暇はないものですから。