私は、魚釣りが成功するか否かは、80%くらいは運にかかっているのではないかと思っています。
余程下手な釣りをしない限り、だいたいの釣りは、運さえよければ魚が釣れてしまうものだからです。
ですから、魚が釣れない時には、運が悪いことがほとんどなわけですが、次に考えるべきこととしては、タナがあっているかということではないかと思っています。
タナ・レンジは合っているか。
あらゆる釣りにおいて、タナが合っているかということは、超重要なことだと思います。
タナとは狙う魚が泳いでいる層・深さのことです。
ルアー釣りなどでは、レンジと呼ばれることもあります。
釣りは魚に釣り針に食いつかせて釣るものですから、魚が泳いでいる層に釣り針を通さない限り、魚は滅多に釣れません。
魚が多少は上下に動いてはくれるでしょうが、何メートルも魚の頭上に釣り針があったとしたら、なかなか反応することはないでしょう。
ですから、狙う魚の居ると思われる層に釣り針やルアーやフライを沈めたり、流したりすることは、魚釣りの超基本的な技術です。
しかし、結局は運。
魚探を使った釣りや、魚が見えている時には、魚が居る層を狙うことができますが、それ以外の場合では、魚のいるタナは、釣り人自身が考えたり水中を想像して探るしかあります。
釣りの上手な人というものは、このようなことが上手であり、見事に探り当てることができます。
しかし、そのような技術がなくても、なんとなく適当にタナを勘で判断しても、魚は釣れることがあります。
これは、その人の勘や運が良かった場合に起こることです。
「こんなもんかな」と適当に沈めた所に、ちょうど魚が居てくれれば、難しい技術を持っていなくても、いくらでも魚は釣れてしまうのです。
このように考えてみると、「タナを合わせる」という魚釣りの超基本的な技術も、運さえあれば、必要ないとも言えるのかもしれません。
しかし、いつでも運に任せて釣りをするのでは、ちょっと効率が悪い気もしますから、魚が釣れない時には、タナが合っているのかくらいは考えた方が良いのかもしれませんね。