釣りにゃんだろう

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釣りをやめたくなる瞬間。

いつだったか春先にダム湖でイトウを狙って釣りをしていると、小さな銀毛ヤマメが釣れまくってしまうことがありました。

ごついロッドを使っていますから、何も楽しくも嬉しくもありませんし、釣りたくないのですが、どうしてもこの小さな魚は果敢にアタックしてきてしまうのです。

 

そして、その小さな口周りに不釣り合いなサイズのイトウ狙いのフックが刺さるので、バーブレスフックでも、刺さり所が悪いと弱ったり、酷い時には一瞬で死んでしまったりするのです。

これには本当に参ってしまいました。
フックを外しても泳げなくなったような魚を何匹も、自分の周りに漂わせておかなくてはならないのですから。
おそらく、そういった弱った魚は他の魚のエサになるでしょうから、逃がすことが無駄ではないのでしょうが、自分のせいで無駄に沢山の魚の命を奪っている気がして、やりきれなかったです。

 

あまりに酷いので、しばらく私は釣りを止めて、ただ倒木に座って時間を過ごしていました。

場所や時期によっては、こんなにミニ銀毛ヤマメが釣れまくることはなかったので、私はそれからもいくらか釣りをしましたが、いつでもああだったら、釣り自体が嫌になり止めていただろうと思います。

今では、いつまでたっても忘れられない、釣りに関する良くない思い出となっています。
今でもあの出来事を思い出すと、「ちょっと釣りは止めておこうかな」と思うくらいです。