釣りにゃんだろう

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フライとタンパク質。

この間テレビを見ていたら、薄毛対策の薬のような物の通販のCMが流れていました。

そのCMの内容がめちゃくちゃ強引な理論で、「卵の中で何週間かでフサフサになるヒヨコの羽毛はタンパク質でできているから、同じタンパク質が沢山含まれているこの商品は効く」というのです。

その商品は頭にかけるようでしたが、何にしてもツッコミ所が満載のめちゃくちゃな話です。

髪の毛は、植物でも育てるみたいにかけたものが効くなんて単純な仕組みではないでしょうし、そもそもタンパク質を頭皮にふりかけたって、何も吸収されないでしょう。
「ヒアルロン酸を口から飲んで膝に効く」なんていうものより、もっとめちゃくちゃな話だと思います。

 

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ただ、一つだけ気づかされたことがあって、それは鳥の羽毛はタンパク質が主成分なんだということです。
動物の肉などはタンパク質が多いことはよく知られていますが、羽毛など生き物全体も、言われてみればタンパク質ばかりなのかもしれませんね。

鳥の羽毛や動物の毛皮は、釣りのフライ(毛鉤)の材料として多用されますが、あれはタンパク質の固まりであり、同じくタンパク質の多い肉などと、完全に別物というほど遠いものではないのです。

 

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そう考えてみると、フライというものは、栄養がゼロではなくタンパク質がある、「腐らない餌」みたいなものであるとも言えるかもしれません。

こうなってくると、釣り針が付いてなければ、魚はそのまま飲み込んで、あまり気にしない程度のものである可能性も高いです。

釣り人の中には、フライはあまり釣れないと思っている人がいるかもしれませんが、こう考えてみれば、適当に投げるだけでも、かなり効果的なものだということが、お分かりいただけるのではないでしょうか。

 

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フライフィッシングと言うと、やっている人達が妙に気取っていたりして、なんだか小難しいものと思われがちですが、天然素材を使ったフライを使うなら「腐らない餌釣り」のようなものなのです。
そう思えば、今よりずっと誰でも気軽にやってみようと思える気がしてくると思うのですが、いかがでしょうか。