昔から釣りをする上で大切だと言われている三つのことがあります。
運と根と勘です。
私は、釣りをすればするほど「その通りだなぁ」と関心してしまうくらい、この三つの要素が釣りでは大事だと思います。
運は良いか?
釣りで一番重要なのは、運ではないでしょうか?
いくら高価な釣り具を使って、いくら凄いテクニックを用いる釣り人がいたとしても、ちょうどその場所に魚が居なかったら釣れませんし、魚がやる気がなかったら釣れません。
魚の居場所や活性を予測して釣るのが釣り人というものですが、魚は自然の生き物ですし、人間が完全に予測することは不可能です。
最終的には、運まかせということになってしまいます。
極端な話、運さえあれば、どんなに下手な人でも、どんな初心者にも、釣れてしまうことがあるのが釣りです。
ビキナーズラックという不思議な現象を、見たことのない釣り人は少ないのではないでしょうか?
あれこそまさに運(ラック)が釣りにおいて重要だと、我々に教えてくれているものだと思います。
根気よく釣りを続けられるか?
いつでも運に恵まれていれば、すぐに魚が釣れて万々歳ですが、そう上手くいかないのが人生でしょう。
釣りには、ある程度根気よく粘る必要があります。
一日中釣りをしたり、何度も釣り場に通えば、運が向いてくることもあるでしょうし、釣りに必要な技術や知識も自然と身につくはずです。
釣れないからやめた、とすぐに諦めてしまうような人には釣りは向いてませんし、しつこいくらいに執着心があり根気よく粘れる人に向いているものだと思います。
勘はよいか?
勘がよいかも、かなり釣りには重要だと思います。
「なんかここで釣れる気がする」「そこに魚が居る気がする」「こうすれば釣れる気がする」そんな非科学的な勘が、時として驚くくらいの大成功をもたらしてくれるのが釣りです。
いくら考えてみても人間には分からない、本当の答えは魚にしか分からないことが多いのが釣りですから、科学的なことよりも、人間の野生の勘の方が頼りになることもあるのかもしれません。
「あの人、いつも釣れるよな」というような人は、この勘が冴えていることも少なくないのではないでしょうか。
腕は要らないのか。
さて、ここまでくると、運と根と勘だけではなく、釣りには腕は要らないのか?と気になっている人もいるかもしれません。
確かに、釣りの腕は魚を釣るために重要なものには違いないと思いますが、いくら釣りが上手でも、なかなか運や勘にはかなわないものだと思います。
前述のビキナーズラックなどもそうですが、釣りの上手な人よりも、バカみたいに釣りが下手な人の方が釣れてしまうなんてことは、珍しいことではありません。
これは、まさに腕が運に負けた瞬間です。
それから、色々とうんちくを語ってポイントや釣り方を決めている人よりも、「なんか良さそう」と適当に釣りをする人の方が釣れることは、いくらでもあります。
もう腕は勘にも負けまくっているのです。
ですから、私は釣りに大切なのは、やはり運・根・勘であり、細かいことはどうでも良く、あれこれ語るプロような人はあまり信用しなくても良いのではないかと思います。
とは言っても、自分が釣りをする時は、あれこれと考え過ぎたりしてしまうもので、それで上手くいかない時は、この釣りの三原則を思い出し、「考えるな感じるんだ」と深呼吸することにしています。