イトウ釣りのつもりで川を眺めてみると、自分のすぐ目の前には、どう見ても魅力的な流れがありました。
川幅5メートルほどの分流が、本流に合流する前に大きくカーブして淀みを作り、そこに大きな倒木が沈み枝を揺らしているのです。
他のメンバーは、さっき魚が釣れた分流と本流の合流点に夢中です。
「こっちも良さそうなのにな。誰もやらないなら、自分がやっちゃうか」
と思い、ポイントの上流に立ち、大きなゾンカーをポチャンと落とし、倒木の際まで流し込んでから、スースーっとリトリーブしてみました。
ほんの4回ほどリトリーブした瞬間、ラインを引く手に重みが伝わり、ボンッ!と大きな水柱がたち水面が爆発します。
1秒もかからずに大きな魚だと分かる衝撃に、今度は自分が「タイメン!」と叫ぶ番でした。
最初の衝撃こそ強烈でしたが、魚の大きさのわりには、あまり引きは大したことはありません。
流れの緩い場所に住んでいるからか、ここの魚は引きまでイトウに似ているようです。
寝かしつけるように静かに寄せると、駆けつけてくれたメンバーに抱き抱えられ浅瀬に運ばれて、1分もかからず取り込めてしまったのでした。
「さっきよりでかいよ」と興奮しながら、メンバーが計測してくれたところによると120センチ。
モンゴルでは、これくらいからが大物とされる合格サイズです。
この状況でこのサイズが釣れれば大満足ですから、私は「明日帰りたいな」と思ってしまいましたが、まだまだ10日経っても日本には着かないのですから困ったものです。
それにしても、絶望する瞬間もありましたが、ちゃんと魚は釣れたのですから、宇宙パワーシールの効果はあったと言っても良いのではないでしょうか。
ただ、この辺りで魚が釣れたのは、ちゃんとした理由があったようです。
その後、川を歩いて観察してみたところ、冷たい水が湧き出ている場所が無数にあり、水温が低いこの地帯に魚が集まっているようでした。
ですから、魚が釣れたのは宇宙パワーシールのお陰ではなく、湧水のお陰なのかもしれませんが、こういった場所に導いてくれたのが、宇宙パワーシールの力だったと言えなくもないでしょう。
ルアー1個よりも安い値段のシールで魚が釣れてしまうのですから、余計な釣り具を買うくらいなら、宇宙パワーシールを買うべきなのではないでしょうか。
信じるか信じないかは、あなた次第ですが、信じた者は救われるかもしれませんよ。