私は、つくづく思うのですが、釣り業界ってあまり政治力が強くないですよね。
釣り人に人気のある外来魚が駆除されることになったり、魚が減るような工事が日本中で行われたり、釣り場であった岸壁や堤防が立ち入り禁止になったり、この国では昔から釣り人に不利なことが、次々と行われているわけです。

魚が減ったり、釣り場が減れば、釣り人も減り、当然釣り具の売り上げも減るでしょうから、釣り業界はこのような動きを阻止したいはずです。
しかし、それができていないということは、政治家を動かせるような力が、釣り業界にはないということでしょう。
他の業界のように、政治献金をしまくるとか、選挙で票を集めるとか、そういったことができていないのかもしれません。
そんなわけで、これからも釣り人には不利な世の中が続いていくことが考えられますが、私はこれはこれで良いと思いますね。

政治家と癒着して、権力に媚びた趣味なんて、誰がやりたいと思うでしょうか。
そんな汚いことをして守られているようなものは、やっていて気分が良いわけがありません。
趣味というものは、そこに自由の風を感じられなければ、心を解放して楽しめるものではないでしょう。
建設業界など、政治家と癒着しまくっている業界に、釣り場を壊され続けても、それに抗い釣りをする方が、カネと政治に守られて釣りをするよりも、ずっと心地良いではないですか。
ですから、これからも釣り業界には、あまり権力に媚びては欲しくないですね。
我々は、いつでも権力に迫害される側でありたいものです。