小学生の頃、管理釣り場で釣りをしていた時のことです。
私は、インジケーターを付けて小さなガン玉をかまし、フライはニンフという、当時の定番スタイルで釣っていたのですが、どうも魚がフライではなく、投げ入れた時のガン玉の方に反応しているような気がしました。
そこで、なぜかバッグに入っていたマス針タイプのワームフックの軸に、大きめのガン玉を噛まして、えいっと勢いよく水面に叩きつけてみました。
すると、ニジマスが物凄い勢いで群がってきて、一瞬で釣れてしまいました。
その後もしばらくは入れ食い状態が続き、「なんだ、おもりだけが一番釣れるじゃないか」と思ってしまったのでした。
引っ掛けているわけではないので、明確な違反行為ではないのかもしれませんが、こんな変な方法をやってしまったことは、小学生だったということで許してもらいたいです。
この時、なぜガン玉で爆釣したのかと考えてみると、ガン玉を打ち込むのとニジマスのエサのペレットが投げ入れられるのが、そっくりな動きをしていたからだと思います。
粒状のペレットをばら蒔かれ与えられて育ってきたニジマス達からしてみれば、ポチャンとガン玉が降ってくるのは、まさにエサタイムにそっくりだったのでしょう。
その動きは、どんなルアーやフライよりも、本物のエサに似ていたのだと思います。
近頃は、管理釣り場用に縦にフォールさせて使う極小スプーンやペレットの形をしたルアーがあるようですが、一番釣れるのはガン玉のようなポチャンと投げ入れられる球状や柱状のものなのではないでしょうか。
まあ、わりとすぐにスレてしまうようでしたし、そんな釣りが流行ってしまっても困りますが、管理釣り場で魚を釣るためには、「ばら蒔かれたエサ」をイメージしたものを使うのが、本当は一番良いのかもしれませんね。