かねてから噂のあった元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキ選手のヴィッセル神戸への移籍。3月2日に、ついにヴィッセル神戸が、獲得を正式に発表しました。
ヴィッセル神戸とは?
前進は1966年創部の川崎製鉄水島サッカー部。
1994年に神戸にJリーグクラブを作るために活動していた市民団体が、当時岡山県倉敷市を本拠地としていた川崎製鉄サッカー部を神戸市に誘致することに成功。
スーパーのダイエーがメインスポンサーとなって、株式会社を設立。
その年に、クラブの名称をヴィッセル神戸と決定しました。
1995年のヴィッセル神戸としての練習初日に大震災が発生。
この時の決意と誇りを、現在でも選手入場時に、サポーターは「神戸讃歌」として歌います。
Jリーグでも指折りの感動的な入場曲と言えるでしょう。
1995年には、早くもメインスポンサーのダイエーが撤退。
1997年には、Jリーグ昇格を果たしますが、経営状態は厳しさを増していきます。
2003年には、民事再生法の適用を申請するまでになってしまいます。
2004年に、楽天カードマンでお馴染みの楽天の代表取締役、三木谷浩史(兵庫県出身、愛称ミッキー)が設立した株式会社クリムゾン・フットボールクラブが、営業権を譲り受ける形で、なんとか存続をすることがでかました。
この際に、クラブカラーが白と黒から、クリムゾンレッドに変更されています。
そんな神戸に加入するポドルスキとは。
1985年にポーランド生まれ、2歳でドイツに移住。
ポジションはFWもしくはMF。
ケルン→バイエルン・ミュンヘン→ケルン→アーセナル→インテル・ミラノ→ガラタサライと、キャリアを重ねて、2015―2016シーズンまでで合計127得点を挙げています。
ドイツ代表としては3度のW杯に出場し、2014年のブラジル大会では優勝。
129試合で48得点を挙げています。
個人的な感覚で申し上げると、スーパースターではないけれどスター選手、と言ったところでしょうか。
Jリーグ創設期ならまだしも、昨今ではこのクラスの選手が日本にやってくることは稀なケースです。
そんなポドルスキが移籍金3億円でヴィッセル神戸へ。気になる合流時期は?
Jリーグの今シーズン開幕前から、ヴィッセル神戸への移籍か何度も報じられたものの、開幕までには話がまとまりませんでした。
ここにきて、交渉が成立、正式に発表されました。
推定で移籍金がが3億円、年俸が5億円、3年契約とのことです。
気になるヴィッセル神戸への合流時期ですが、現所属のガラタサライのトルコリーグねシーズン終了後の夏が有力です。
Jリーグには、選手の登録可能な期間が決まっていて、この期間に選手登録を行わないと、試合には出場できません。
第一期が1月6日~3月31日、第ニ期が7月21日~8月18日です。
ですからこの場合、最速で7月29日の19節対大宮戦で出場可能となります。
ヴィッセル神戸は、先週末の開幕戦で、エースFWのレアンドロ選手が負傷、長期離脱と、非常に困った事態に直面しています。
ですから、本音を言えば3月中に加入、登録を済ませたいはずです。
ギリギリまで交渉するとのことですが、果たしてどうなるでしょうか。
移籍金ってなんだろう ?
今回の移籍にかかった移籍金は、推定で3億円と報道されています。
よく耳にするこの移籍金とは、そもそもどういったものなのでしょうか?
移籍金という言葉が日本では定着していますが、厳密に言うと違約金です。
契約期間の残っているクラブから、他のクラブに移籍する際に、その契約を破棄するためにかかるお金です。
当然、契約期限が切れたタイミングで、移籍する場合には、違約金はかかりません。
これを俗に0円移籍と呼びます。
これは、クラブにとってはタダで戦力を失うことになるので、大事な選手ほど契約期間は長くし、また契約が切れる前に延長の交渉をする必要があります。
Jリーグでは2009年度のオフから、このような違約金のシステムを導入されていますが、それまでは独自の移籍金というシステムがありました。
これは契約満了後でも、元所属クラブが移籍先のクラブに移籍金を要求できるシステムでした。
ですから、現在では、Jリーグでも有力選手とは、長期契約を結ぶ必要が出てきています。
しかし、選手にとっては違約金がかからない方が、他のクラブに移籍しやすいため(特に海外移籍を狙う場合)、 長期契約や契約延長をしないことも多くなっています。
ですから、いわゆる0円移籍といったものが、多く見られるのがJリーグの特徴です。
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