早朝から釣りに行こうとしていたのに、起きられなくて出掛けるのが遅くなってしまったという話をよく聞きますが、本当にそんなことがあるのか、私にはちょっと信じられません。
遠足の前日の子供状態。
私は、釣りに行く前の日は、よく眠れないことが多いです。
早めにベッドに入って目を閉じていても、なかなか寝つけず、結局わずかな時間しか眠れないことがほとんどです。
これは、俗に言う「遠足の前日の子供が、楽しみすぎて眠れなくなる状態」に似た感じになっているために、興奮気味でなかなか寝つけないからだと思います。
あそこのポイントに入れるだろうかとか、まずはどうしようかとか、一発で釣れるんじゃないか、などと考え出してしまうと、どんどん眠れなくなってしまい、貴重な睡眠時間を失う一方です。
何も考えないようにして早く寝ようとしても、ついついまたいつの間にか考えごとを始めてしまい、どんどんと目が冴えてきてしまいます。
本当に遠足の前日に眠れなくなる子供が多いのかは分かりませんが、それと似たような原理で眠れなくなっているということは、私は釣りに関わっている時は、完全に子供並みの精神レベルにあるということなのでしょう。(そもそも元から子供レベルの人間だという説もありますが…)
釣りには、こんな風に、人を童心に還らせてくれるような力があるということではないでしょうか。
となってくると、釣りに行くのに寝坊をしてしまう人というのは、楽しみな釣りということがあっても、落ち着いて寝ることができる達観した大人だということになるのでしょうか。
それとも、そもそも興奮するくらい楽しみになるほど、釣りを好きではないということなのでしょうか。
何れにしても、釣りに行くだけで眠れなくなってしまうようなガキの私には、理解不能な心理状態です。
そして、できれば一生このまま理解できないでいたいところです。
釣りの前日に寝つけなくなるのは、自分がまだ釣りを楽しめている証拠だと思うからです。
疲れきっていたわけでもないのに、釣りの前日によく眠れるようになってしまったら、それはもう惰性で釣りをしているような状態だと思います。
寝不足で釣りの最中に辛くなってくるくらいでちょうど良いのだと、私は自分に言い聞かせながら、いつも眠い目を擦りながら釣りをしています。