釣りにゃんだろう

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仕掛けに釣り針を複数付ける日本の釣り。

テレビなんかで海の船釣りの様子を見ていて、ふと思ったんですが、ほとんどの釣りで仕掛けに複数の釣り針を付けていますよね。

そして、一気に何匹も魚を掛けて、ダブルトリプルだと喜んでいます。

冷静になって考えてみると、これってちょっとおかしなことなのではないでしょうか。

 

趣味の釣りは漁業ではないのですから、どうしても数釣りをしなくてはいけないわけではありません。
いつでもどこでも、とにかく効率良く沢山の魚を釣らなくてはいけないわけでもありません。
ですから、絶対に釣り針を複数付けなくてはいけないものではないはずです。

釣り針を一つにして、一匹ずつ釣ることを楽しんだ方が、複数の針で一気に掛けまくり無用に魚を釣りまくるより資源を消費せずに楽しめるわけですから、長期的に見れば良いことかもしれません。

 

こういった考え方もできるのに、当たり前のように釣り針をいくつも仕掛けに付けまくり、21世紀のこの時代に魚を釣りまくっているとは、やはり日本の釣りは心が貧しいのでしょうね。

とにかく沢山釣ることでしか満足感を得られないような、漁に近い原始的な喜びが重視されていて、じっくりと一匹の魚を釣ることに喜びを覚えるような釣り人は少数派なのだと思います。

 

私なんかは、1日に10匹も釣れるような釣りは面白くないと思いますが、「1日に10匹も釣れない釣りは面白くない」と思う人が多数派なのだと思います。

昔とは違い環境もかなり悪化していますし、もうそろそろこういった原始的な価値観の釣りはやめるべきではないでしょうかね。

魚を沢山釣らなくても楽しめる方法は、他にいくらでもあるのですから。