釣りにゃんだろう

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渓流魚を釣って売る人が居るという現実。

昨今はフリマアプリ、オークションサイトなどを利用すれば、誰でも簡単に物を売ることが可能になり、昔よりもずっと物を売るハードルが下がってきています。
こういった物は、いくら利益を上げても「個人的に不要な物を売った」という形ならば課税されないという実に曖昧な状態にあり、実際にはこういったサービスを利用して、商売じみたことをしているなんて人も少なくありません。

 

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最近、そんな中で、こんな物を発見しました。
大量の天然のヤマメやイワナです。
どうも出品者は釣り人のようですが、この時代にこんなことをしている人が居るとは、なかなか衝撃的なことです。

 

昔は、日本の渓流にも職漁師という人達が居たようです。
そういった時代は、今よりも自然環境が良く、人口が少なく、魚を獲ってもそれを補うだけの再生産能力が川と魚達にあったために成り立っていたはずです。
また、そういった職業の人達は魚が居なくならないように、産卵場所になる支流に入らないなどの工夫をしていたとも聞きます。

しかし、現在の日本の川にはその頃ほどの再生産能力はないはずで、獲ったらその分湧いてくるなんてことはなく、いくら天然魚が居るような所でも、大量に魚を獲ってしまったら、それだけ魚が減ってしまうはずです。

 

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魚を大量に釣って販売しているような人は、このような簡単な引き算ができずに、魚をいくら釣っても自然に湧いてくるとでも思っているのでしょうか。
それとも、自身が釣り人でありながら、魚が居なくなっても構わないとでも思っているのでしょうか。

全く理解に苦しむところですが、販売はしなくとも、今でも大量に渓流魚を持ち帰る釣り人というものは、日本中にまだまだ居るようです。

魚は釣り人の物ではなく、動物の餌となったり自然の一部としての役割を担っているわけですから、こういった行為は、「釣り場を潰す」ことであると同時に「自然破壊」でもあると言えそうです。

ですから、とても褒められた行為ではなく、止めるべきなのでしょうが、やっているのは簡単な引き算ができない人達なのですから、これだけの道理を理解してもらうことは難しいでしょう。

 

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かくして、魚を乱獲するような人達が高齢になり釣りに行けなくなるまでは、このような行為をする人はいなくならないはずです。

それにしたって、若い人達が真似をしていったら、魚を乱獲するような人達がいなくならないのですから、是非ともまだ算数ができるだけの頭がある方々には、真似をしないでいただきたいものです。