どうも日本の釣り人というものは、他人がどんなタックルを使っているのか異常に気にする傾向がある気がしてなりません。
魚を釣っていると、どんなロッドやどんなラインを使っているか?と聞いてくる人がよくいますし、雑誌や本なんかにも適正なタックルのようなものが書いてあり、それと同じようなものを使う人が多いです。
また、そういったどこかの誰かが決めた適正なタックルとされるものがないと、釣りができないという雰囲気さえあり、とにかく釣り場には同じようなタックルを使った人が溢れています。
本来は、魚を釣ろうと思ったら、自分で必要な道具を考えて使えば良いはずですし、それが他人とは違っても何の問題もないはずです。
別に本や雑誌に紹介されているようなスペックのタックルを持っていなくたって、周りの釣り人とは違うものを使っていたって、魚が釣れればOKな話なのですから。
それなのに、やたらと他人のタックルを気にして同じような物を使いたがる人が多いのは、とにかく横並びではみ出したことをしたがらない、日本人の国民性が原因だと思います。
こういった自分の主義主張を持たずに、「なんとなくみんなと同じことをする」というのは、この国の人間のあまり良くない面だと思います。
そういった面が、もろに釣りにも表れてしまっているのを見ると、私はなんだかとても恥ずかしい気持ちになったり、この国の今後のことが心配になってきてしまっています。