本州あたりでは、そろそろ解禁を迎える川もあると思います。
2月なんてまだ冬ですし、水温が低過ぎてろくに釣れないこともあるわけですが、暦の上では一応春ですし、シーズン始めの運試し程度に釣りをするくらいなら良いのではないでしょうか。
こんな冬の時期に解禁日が設定されているというのは、本州よりもずっと北にありそうなスコットランドなんかでも同じようで、一月の中旬くらいには解禁されていて、YouTubeなどでその様子を見ることができます。
それにしても、解禁日は同じような日付でも、日本とスコットランドでは様子が全然違います。
釣り竿を持って町の釣り人が集まり、バグパイプが演奏され、ちょっとしたセレモニーがあり、それからのんびりと釣りを始める様子は、全くガツガツとしていなくて、とても優雅です。
夜明け前から釣り人が集まり、クーラーボックスや鮎舟を持っている人までいて、放流された魚を根こそぎ釣りまくる日本の様子とは、比べものにならないくらい落ち着いています。
そもそもが、あちらでは釣れたら奇跡みたいな時期なので、そう焦ることはないのかもしれませんが、それにしたって大人と幼稚園児くらいの釣り人を精神年齢の違いを感じてしまいます。
私は、なんでも西欧の方が優れているなんて考えるような人間では決してありませんが、この釣りの解禁日の様子だけは、どう考えても日本の方が幼稚で醜いと言ってしまって良いと思います。
2月なんてまだ寒いのですし、そうガツガツと釣りをする時期ではないのです。
どうしてもっとおおらかな心で釣りを楽しめないのか、日本の釣りの卑しさみたいなものが、スコットランドの解禁日の様子を見ていると、しっかりと実感できてしまうから困ったものです。