釣りにゃんだろう

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渓流の成魚放流魚釣りの楽しみ方。

日本の渓流では解禁前などに成魚放流が行われることが多いです。
これは、川で魚を育てたり再生産させるためではなく、完全にすぐに釣り人に釣らせるための魚の放流だと思います。

そうしなければ、多くの釣り人に釣れるだけの魚がいない川が沢山ありますから、漁協などがお金をとって釣り人に釣りをさせる以上、こういった手段をとる場所が多いのは当然のことだと思います。

 

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そうした放流場所は、しっかりと発表されることが多いですから、自然と釣り人はその場所に集まってきます。
そして、そういった場所に朝一番から釣りに訪れるような人々は、とにかく釣れるだけ釣って、魚を持ち帰る人がほとんどのようです。

クーラーボックスを持ち込んで、ひたすらルアーで次から次へと何10匹も釣り続けている人なんかもいるようです。

逃がされたばかりの魚をひたすら釣り続けるなんて、冷静に考えたら「何をやってるんだ?」と疑問に思ったり虚しくなってきてしまいそうなものですが、そういった釣りが好きな人達は、そうは思わないものなのでしょう。

 

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「魚を沢山ゲットする」ということが、そういった人達の釣りの一番の楽しみなのでしょうから、楽しくて仕方ないのだと思います。
釣り堀よりも安い値段で沢山釣れるのですから、これほど良いものはないのではないでしょうか。

釣りにどんな楽しみや喜びを求めるかは人それぞれですし、成魚放流がされているような川は、もう自然とは程遠い状態ですから、そこでいくら逃がされたばかりの魚を沢山釣ろうが、誰にも迷惑をかけているわけでもありません。

ですから、そういったタイプの釣り人の皆さんに対しては、せいぜい頑張ってくださいとしか、私からは言いたいことはありませんね。

 

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さて、そういったタイプの釣り人が釣りをしてしまうと、根こそぎ魚が釣られて残っていないのではないかと思ってしまいますが、やはり魚の中には賢い個体も一定数居るようで、根こそぎタイプの釣り人が立ち去った後でも意外と釣り切られずに残っていたりします。

そういった魚は、放流されてからそれほど時間もたっていないのに完全にスレていて、そのくせ一丁前にライズしたりしているのです。

釣りの手段や過程にこだわるタイプの釣り人なら、成魚放流魚でも、こちらのタイプの魚を釣った方が楽しいものでしょう。

そして、なんとか攻略して数匹の魚を釣ることができれば、結構な満足感を得ることができます。

 

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ですから、渓流の解禁日でもちょっと人が居なくなった午後や、場合によっては解禁日から数日後の方が、楽しい釣りはできるのかもしれません。

もちろん、どうしても魚を釣りたいのなら夜明けから釣りをするべきでしょうが、釣りの過程を楽しめるタイプの人なら、そんなに焦らなくても、それなりに楽しめるものだと思います。

まあ、それにしたって「逃がされたばかりの魚を釣って、自分は一体何をしているんだろうか?」と、ちょっと疑問に思えてきてしまうものですが、そう思わないような釣りは、また時期が来たらやれば良いものでしょう。